高1が俺の英語の試験を始めている・・・当たり前だ、あそこまで言われて何とも感じないようなら、受験生はやめたほうがいい。ただ、俺はというと中2に国文法を教えたりでそこそこ多忙。さつき(21期生・名城大学人間学科4年)が諮問試験を担当してくれる。
和(のどか)とは少し話した。ウチの塾でなら由梨香(名古屋市立大学工学芸術学部2年)と有里奈(津高3年)の系列上にある・・・つまりは俺が苦手な系譜・・・反応が直に返ってこないのだ。ただ、前向きな話し合いだったと思っている・・・のは俺だけかもしれないが。
その苦手な系譜上に屹立する有里奈とも数日前に話した。大西君(研究者)との話し合いのなか、文系か理系で揺れたと聞いたからだ。確かに国語の偏差値が70近く、文系っぽい資質もあり、選択肢としてはある。ただ、そうなるとセンター試験レベルの国語なら170点辺りを叩いてくるだろうが、二次の記述となると遅くとも夏休みから準備をする必要がある。つまりは文系への未練を断ち切る、あるいは文転なら一日も早く・・・その緊急たる二択ゆえに、慌てつつも受験生特有の地雷を踏まないように話したわけだ。
結論はあくまで理系・・・まず一つクリア。ただセンター物理ならともかく、物理Ⅱまでが遠い、不安がある。ここで新たな選択肢が二次の理科1教科の学部選択。このシフトで問題となるのが、あくまで工学部バイオ系(名古屋大学)で突っ張るか、あるいは薬学部などの理科1教科の新たな局面へと目を向けるのかどうか・・・当然そこには下宿ができるのかなど、素の学力や適正な教科選択以外の要因が出てくるわけで・・・これ以上の決断を急かすのは早急過ぎる。つまるところは本人の気持ちの醸造待ちとなる。
鳥人間、和の物理の質問をしのぎ帰宅の途・・・じゃなく、大学の研究室への途につく。ここ最近は塾から研究室への直帰が続いている。そんな多忙な生活のなかに『鳥人間コンテスト』出場のためのグライダー制作が加わる。たぶん、勇太にとり今年の夏は生涯忘れられない夏になるはず・・・うらやましい。
午後9時半から大西君の漢文の授業・・・俺は真ん中の部屋を追い出されて塾内漂浪の徒となる。
さて一志中の中3の歴史の範囲は広い。明治時代の始めから世界恐慌までだ。ところが東中の2年の歴史の範囲が市民革命から明治時代の文明開化まで。学年は中3と中2と違うが明治時代初頭では重なっている。つまり、東中2年が一志中3年に追いついたかのような状況・・・2年が3年に追いつくなんて、俺が塾を始めてから28年、記憶にない・・・ええんかね。一志中の社会の先生、「7月中には歴史を終わる」とのコメント・・・となると公民の教科書一冊、冬休みを除くと9月から1月までの4か月半で終えるわけだ。記述問題全盛の三重県公立入試にあり、今年の3月の入試では数学に次いで平均点が低かった社会だ・・・このカリキュラム、ちょっとひどくない?
午後11時前になり、波瀬の兄チャンが帰る。なかなか粘るやん。そして中1の郁弥が帰っていく・・・これまた新しい風景だ。
そして大西君から連絡・・・「すんません、また彼女たちにきついことを言ってしまって・・・」 「仕方がないさ、合格させるためや」 「確かにそうなんですけどね、・・・今日の授業でやった問題なんですがね、僕の解説時間が2年前の香保(22期生・浪人)と大典(21期生・愛知大学法学部2年)の時が30分、そして去年の敬太(24期生・琉球大学工学部1年)や真央(24期生・名古屋工業大学1年)が55分、そして今日が100分・・・」 「やはり覚えてないことが大きいかな」 「ええ、大きいですね」
センター試験まで、あと7か月を切っている。