山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

ふぬけ

2006-02-12 17:24:55 | 未分類過去
休みの日はとかく「ふぬけ」になりやすい。
昼ごろになるとやることがなくなって眠くなり、夕方まで昼寝をしてしまうということのくりかえしだ。
本当はやらなくてはいけないことや、やるべきことが沢山あるのだが、ヤル気がしない。
週に4日働いて、3日休みがあるから、半分近く全く自由な日があるというのに、なぜか自分の好きな物事さえもはかどらせるということができない。

自分から楽しみを作り出すことができず、与えられたことしかできない性格なのかもしれない。
だから、会社に行く日は、時間をもてあますこともなく、楽しく過ごすことができる。

この家にいるとやる気がなくなる、すぐに寝たくなるとは長女もよく言う。
すぐに布団がみえてしまうからかもしれない。押入れに入りきれない布団の山と、箪笥に入れきれない洋服の大群に埋もれて、なんだか思考が停滞してくるような気もする。

毎週日曜日に家の大改造のテレビ番組をやっている。先週はわずか9坪の家に両親と成人した子供2人の4人家族が住んでいて、お父さんと息子は天井近くのベッドによじ登って寝、娘は押入れにもぐりこんで寝、母親のみが居間の食卓を片付けて布団を敷いて寝ていると言う有様で、押入れに寝る娘は足を伸ばすこともできない。寝床に登るには、その辺においてある家財道具や日用雑貨を踏み台にしてよじ登るという風で、まさしく「住まい」ではなく、ジャングルの中の「すみか」のようだった。台所も狭くガスコンロの前には壁があって、その前に立つこともできない狭さで、斜めから手を伸ばして鍋の中をかき混ぜる。
部屋の中には大量の洋服がぶら下がって視界をさえぎっていた。
こりゃあ、うちよりひどいと思ったが、うちも10坪そこそこで、大して変わりが無く、大量の洋服がぶら下がっている様子などはかなり似ている。
だが、見ようによっては、楽しそうでもあった。私が子供の頃、友達と近所の山の茂みに入ってガラクタを集めて作った「棲家」のようで、大量にぶらざがる衣服は植物のつるや茂った枝葉のようなものであって、わずかにあるスペースに丸まって寝るのは、穴倉に入って安全に眠ることができそうでもあった。

しかし、やはり、こんな狭くてごちゃごちゃした家ではすっきりした気分で暮すことはできない。30歳も過ぎた長男はいいかげん独立して一人暮らしをしたらどうなのだろうと思った。
我が家は長女を19歳で一人暮らしさせたから、この家に比べたらもっとすっきりしているはずだ。
ところが、3人家族になってもまだすっきりしないのは、もともと4人家族で長女の物品がけっこう残っているということもある。長女のアパートの戸棚がカビになってしまうので、衣類を全部持っていくこともできない。
また、夫の母ももともと同世帯であり、義母が亡くなったときに老人ホームの荷物は大部分整理したが、手紙や日記帳、習字、俳句の短冊など大きなダンボール箱2個分が増えてしまった。夫は全部処分したいと言うのだが、義母が生きていた証だから、特に開けて見ることもないが、私は捨てる気にはなれない。また、ずっと前に夫の兄が亡くなった時も、兄のアパートのものは処分したのだが、そのときもアルバムなどをダンボールに入れて我が家に持ってきており、それも一塊の荷物となっている。だから、単純に今住んでいる3人家族の荷物があるというわけでもなく、より、ごちゃごちゃしてしまっている。

テレビでは、その物にあふれた小さな家を「匠」が大改造して、見事に新築のモデルハウスのようにきれいにしてしまった。
こうなると、気持ちもすっきりして、生活の張り合いもでそうである。
そして、この家族は、誰かを外に出すのではなく、短い期間でも家族全員でまともな家に住みたかったのだろう。
また、狭くても自分の家であるから、大掛かりな改造もできるというものだ。
おそらく、今まで家にあったものを元どおりに入れたら、またごちゃごちゃになるだろうから、かなり処分しただろうと思うが、それもいい機会になったと言える。

今日は、寝返りのできない家を改造するという番組らしいので、また見ようかと思っている。



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