ここは、今年の8月に開通した西東京市の保谷東村山線、東大農場を突っ切っている道路です。
最初に見たときには、この青い自転車専用レーンがしっかり作られていて良い道だなと思いました。
上の写真でも、自転車が4台そこを走っていて、安全に走れると思ったのです。
これならば、歩行者は歩道、自転車は自転車レーン、自動車は車道を安全に通行できると思ったのでした。
ところが・・・
後日のことですが、私が人といっしょに歩道を並んで歩いていると、後ろから自転車がやってきて、ベルを鳴らし「すみません」と言って進路を開けるように催促してきました。それはママチャリに乗った女性でした。
そこで、私はとっさに端に避けて自転車が通れるようにしましたが、こんなに立派な自転車専用レーンがあるのに、どうして歩道を走り、しかも歩行者によけさせようとするのか?とちょっとムカッとして、
「自転車が走るところはあっちですよ!」と道路の青いところを指さしました。
なんかすっきりしませんね。
・・・
ところで、そのあと、この道路を車で走ってみてドライブレコーダーを見たところ、自転車が自転車専用レーンを走れない理由がわかったのです。
まずは、この道路の東側の端の交差点部分です。ここには、自転車専用レーンはなく、自動車と並んで走れるスペースはありませんね。
そして、このように進んでいきます。ここではちょっと車道を走る気にはなれません。
車と自転車が一緒に走る区間が続きます。
しばらくするとやっと自転車専用レーンが出現します。
もし歩道を走ってきた自転車が、ここから自転車専用レーンを走ろうとしても、ここでは歩道から車道に移動することはできません。植樹帯や段差があります。
この立派な自転車専用レーンは、この直線部分をしばらく走ることができます。
ところが、西側の六角地蔵尊の交差点に近くなると、次第に狭まっていき、自転車専用レーンが消えてしまいます。
青い部分は無くなり、白い点々の部分もどんどん無くなりますが、ここで歩道に避難することは、ガードレールによってできなくなっています。
自転車の走行位置を示す青い矢印がありますが、次第に危険を感じ不安になるでしょう。
自動車にしても、ここに自転車がいたらじゃまだと思うはずです。
信号待ちをするときも、自転車と並んで待つということはできないスペースです。
どう考えても、交差点では自転車は歩行者と同じ動きをしたほうが安全であり、やっぱり横断歩道を渡るのが普通です。しかし、もしここまで車道を走ってきたら、このガードレールによって、歩道側に移動することはできないので、最初から歩道を走ってくるしかありません。
ここで、もし自転車の人が、このままこの青い矢印のところを走って直進していったとすると、自動車はスピードを出すこともできず、自転車にぶつからないように気をつけながら、そのあとをゆっくりついていくことになります。
こんな交差点のど真ん中を走るママチャリなんかあぶなくてしょうがないでしょう。
やはり、この写真のように歩道を走ってきて横断歩道を渡るのが普通だと思います。
ということは、この道路は、交差点から離れた一部の区間に立派な自転車専用レーンがあり、ロードバイクなどは走れるでしょうが、普通のママチャリなどが走れる状況とはかけ離れているということです。
日本の道路はみんなこんな感じで、自転車に車道を走れとはいうものの、実際は危なくて走れません。
だから、私ももし自転車でこの区間を走るとすると、すべて歩道を走るしかないと思います。
ただし、歩道はあくまでも歩行者優先なので、自転車で走る場合は、歩行者に気を使ってゆっくり安全に走る必要があります。
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