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山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

引っ越し先は
https://ask0065.hatenablog.com/です

13 地熱発電(エコプロダクツ2015)

2015-12-21 22:51:20 | 産業・技術
このブースは「JOGMEC/日本地熱協会」というものらしいです。

「JOGMEC」とは、独立行政法人 石油天然ガス金属鉱物資源機構。
石油・天然ガス・金属・石炭・地熱に関する開発支援やメタンハイドレートなどの新エネルギーの開発・資源備蓄事業などをやっている。

ブースの看板の写真を撮ってこなかったのですが「地熱」という文字に引かれて見に行きました。



撮ってきた写真は、これ1枚ですが、日本各地各所で地熱発電が行われているんだなあと驚きました。

原発事故の後、地熱発電がこれからの発電方法として注目されていましたが、火山があるところは国立公園の場合が多く、温泉施設等もあり、そういうところに工場のような施設を作ることができないということで、なかなか開発ができないと聞いていました。その後の状況はどうなのでしょう。

地熱クイズをやりました。

正解
・地熱発電は、マグマの熱を利用しています。
・日本の地熱資源量は、世界で3番目に多いです。
・昼も夜も、また天候に関係なく、いつでも発電できるのは、地熱発電です。
・石油火力発電・太陽光発電・地熱発電のうち、一番二酸化炭素が出る量が少ない発電方法は、地熱発電です。

クイズに答えて、何か貰ったようですが、忘れてしまいました。

パンフレットをいろいろもらってきました。



なかなか興味深いことが載っているようです。







先ほどのクイズで、日本の地熱資源は世界で第3位とのことでしたが、発電量では2015年で、9位です。
1位アメリカ、2位フィリピン 3位インドネシア 4位メキシコ
5位ニュージーランド 6位イタリア 7位アイスランド 8位ケニア 9位日本です。
アメリカは16600GWh/yearで、日本は2687GWh/yearです。

アメリカはすごいですね。日本に形や環境が似ていると言われているニュージーランドでも7000あります。

世界のグラフを見ると、地熱発電の設備容量が急激に増えていることがわかります。

しかし、日本の1年当たりの発電量は、2010年で3064GWhだったのに対し、2015年では2687と減っているようです。これはなぜなのでしょうか?

・・・・・・・・・・

この冊子には、たとえば、日本の地熱発電の歴史なんかも載っています。

1919年に、海軍中尉・山内万寿治氏が大分県別府市で噴気孔の掘削に成功しました。
1966年に、日本初松川地熱発電所(岩手県)が運転を開始しました。
1974年に、サンシャイン計画=石油代替エネルギー政策が始まりました。
       1970年代、オイルショックのため、東北・九州地方を中心に発電所が相次いで建築されました。
1990年代は、石油価格が安定したので、地熱発電は横ばいになりました。
2011年、東日本大震災による。再生可能エネルギーの見直しで、地熱発電が期待されるようになりました。

短期間のうちに、地熱発電の場所を決め、発電所を作るのは難しいと思いますが、今後期待される発電方法だと思います。

今回いただいた資料は、時間のあるときに、じっくり読んでみたいと思います。



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12 水素社会(エコプロダクツ2015)

2015-12-20 22:59:52 | 産業・技術


今年のエネルギーのキーポイントは、あきらかに「水素」です。複数社による共同ブースです。

新日鉄住金・NEDO・東京都・JX日鉱日石エネルギー・エネオス・日本特殊陶業・岩谷産業・トヨタ・ホンダ等。

数年前はクリーンなエネルギーといえば「電気」でしたが、昨年あたりから水素でつくる電気エネルギーが着目され、実用化が進んでいるようです。
化石燃料と違って、水素は無限に存在しており、二酸化炭素の排出がないということで、無尽蔵の環境に優しいエネルギーと言われています。

まずは、燃料電池自動車(トヨタのMIRAIらしい。白)



そして、水素ディスペンサー。
エネオス(JX日鉱日石エネルギー)のものですが、機械自体は「日立製」のようです。
ガソリンスタンドのように、水素スタンドが今後どんどん設置されていく見込みのようです。
(しかし、燃料電池自動車(FCV)は高額ですし、社会に普及するには、かなりの年月がかかりそうですね。)



水素もれ検知センサ。(日本特殊陶業製)



水素は、燃えやすいガスなので、もれを検知するセンサは必要不可欠なようです。
熱電導式という方法で、漏れを検知するセンサだそうです。燃料電池自動車の中にも設置されているようです。



燃料電池で動くトヨタのフォークリフト。
物流の世界でも、燃料電池で働く車が活躍。これは驚きました。

もらってきたカタログでは「イワタニ」が水素製造プラントと水素ステーションを、全国各地に作っていることが書いてありました。
「イワタニ」といえば、卓上のカセットコンロを連想しますが、「ガス」の会社なのですね。



新日鐵住金は、最初の写真の中に文字があるのですが、どんな展示があったか気づきませんでした。
調べてみると、高圧水素用のステンレス鋼を開発しており、水素ステーションなどにおいて、配管・継ぎ手・バルブなどに採用されているとのことです。








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11 ホンダ(エコプロダクツ2015)

2015-12-20 18:32:54 | 産業・技術


エコプロダクツ見学記録、お次は「ホンダ技研工業」です。
富士重工業(スバル)の向かい側に位置するブースでした。



入り口はこんな感じ。

確か、一昨年からこんな木のデザインのブースになったんだと思います。
それで、一昨年はホンダの存在に気付かず、通り過ぎてしまって見学しそこなってしまったのでした。

昨年は、ちゃんと見学しました。
今年も、作りは昨年と似た感じでした。

この木がボサボサ生えているデザインは何なんだろう?とこれまで不思議に思っていたのですが、今年写真を撮ってきたみたら、どうやらホンダで、森づくりみたいな活動に力をいれているらしいことに気付きました。
それで、こういうものになったんですね。



展示のメインは、燃料電池自動車「クラリティー」です。色は昨年と同じ白で、さわやかなイメージです。
昨年は、ドアの取っ手がない、のっぺらぼうのデザインで、驚きましたが、今年は普通の車に出来あがってました。

トヨタのように「燃料電池」という内部構造が、はっきり展示されてはいませんが、これも、れっきとした燃料電池自動車であり、カタログなどを見ると内部構造も説明されています。トヨタの「ミライ」とは、少し配置が違うようです。

車の形としては、こっちのほうがスマートでカッコイイかもしれないなと思いました。
3分の水素充填で700km走るのはトヨタのミライの650kmより多いし、トヨタのミライが4人乗りなのに対して、こちらは5人乗りです。

これがわかったのは、帰宅してから写真やカタログをいろいろ見てからです。

会場ではクイズとアンケートをやっていて、クイズでは、水素で走る「燃料電池自動車」のことと、「水素ステーション」のことと、燃料電池自動車から電気を取り出して家庭などに電源として使用できる「外部給電機」についての内容だったと思います。

実際、展示を見たところ、正直いってとらえどころがないというか、よくわからなかったのですが、帰宅してからパンフレットなどをみて、よくわかりました。



普通充電器。家庭から電気自動車への充電。
燃料電気自動車や電気自動車から家庭への電力供給もできるもの。



燃料電池自動車と可搬型外部給電器。 車両の電気を、家庭用の電源に交換し使用することができる。非常用にもなる。

ブースでは、子供たちが、ツリーやリースなどの工作をする場所があり、おそらくそこへの電源は、この給電器から送られていたものと思えます。(上の写真の右下に見える光のラインがそっちに続いています。)
現場では意味がわかりませんでしたが、後になってそういうことだったのかな?と思っています。



三つの主要なもの。「水素をつくる」「水素を使う」「水素とつながる」。

水素を作るものとしては、ホンダ独自の、スマート水素ステーション。パッケージ型で場所を取らずに設置できるもので、ホンダ独自の高圧水電解システムにより、コンプレッサーを使わずに、再生可能エネルギーなどの電力から、二酸化炭素を出さずに高圧水素ガスを作り、供給できるようです。



車のリサイクルについては、わかりやすいパネルの解説などもあったようです。



何かと急いで見ているので、現場ではわけがわかりませんでしたが、帰宅してからいろいろ見ると、コンセプトがはっきりしてきました。

パンフレットは非常にわかりやすいものでした。

昨年の自分の見学記録を見てみると、今年と重なる内容も多いのですが、すっかり忘れていました。

トヨタのミライが世間では話題になっており、国もたくさん発注しているということですが、ホンダのクラリティーもすごいじゃないかと思います。ただ、発売がトヨタより遅かったから、ミライのほうに評判が集中しているのかな?と思いました。

昨年の記事「ホンダ(エコプロダクツ2014)」





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10 スバル(エコプロダクツ2015)

2015-12-18 23:41:49 | 産業・技術


トヨタの隣がスバルでした。

スバルは、毎年、大きな車がドカンと置いてあって、それを男性たちが見ているというイメージでした。

どうしたって、女性が運転する車じゃないですから、女性の見学者も少ないです。

今年は、トヨタのブースのすぐ横に、こんなものが展示してありました。



廃棄したタイヤを細かくして、道路の舗装の材料に混ぜた利用法です。

アスファルトだけだと、道路が凍って、つるつるになってしまうそうですが、タイヤの材料が混じっていると、凍らずに、道路の表面がすべらないため、安全に走れるそうです。

左側は、もっとやわらかくふわふわな感じのものでした。

昨年まで、スバルは、こういう展示はしていなかったと思うので、ちょっとした変化だなと思いました。



車は、「インプレッサ SPORT HIBRID」

重心が低い。
優れた重量配分。・・・スバルが得意とする技術のようです。

ハイブリッドなので、ガソリン走行とEV走行。
回生ブレーキ。・・・減速するときのあまったエネルギーを電気に換えるんだっけ?

スバルを見ていたら、トヨタで燃料電池の実験が始まったので、またトヨタに戻りました。

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9-3トヨタ(エコプロダクツ2015)

2015-12-18 00:07:27 | 産業・技術
トヨタの「燃料電池」以外の展示です。



新型プリウス。



変わった色でした。






工場で道具を使うときに、重力などの自然法則で、使いやすい位置に自動的に移動する装置。

(以前、デンソーでもこういうのを展示してありました。)



これは誰?

トヨタのキャラクターなのかな?

トヨタの展示は盛りだくさんで、しかも大人も子供も満足できるものだと思います。

燃料電池の実験を見学して、エコバックをもらってきました。

大人でももらっていいのかな?と思ったのですが、他にもらっている人がいたので、私ももらっちゃいました。

バッグは無地のところに、自分でハンコの絵をスタンプするようになっています。この子のハンコスタンプを押してきました。

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9-2 トヨタ(エコプロダクツ2015)

2015-12-18 00:05:48 | 産業・技術
トヨタの続きです。

「燃料電池」の実験を見ました。



最初、こんな車の模型や実験装置が陳列してありました。おじさんたちが興味深げに見ていました。



まず、ペットボトルの中に水(なんかの水溶液?)が入っており、2本の棒(鉛筆の芯らしい)があります。

これを電池につなげて、電流を流すと、ペットボトルの中の棒が電極になり、それぞれに泡がついてきます。



今度は、電池を外し、そこに電子メロディーの機械をつなぐと、音が出ます。

このペットボトルの中が電池になったということです。



鉛筆の芯の表面はボコボコしていて、泡がつきやすいから、電池になるのだそうです。・・・よくわかりません。

(水溶液は、たとえば硝酸カリウム等であり、プラスに酸素、マイナスに水素が着くらしいです。←後日、別のところからの情報)

この原理でできた、燃料電池の装置があります。



太陽光パネルで発電し、水溶液を電気分解して水素と酸素を生成します。水素は水素タンクに、酸素は酸素タンクに貯蔵します。



こちらが、本物の実験器具です。
ソーラー電池で酸素と水素に分解されたものが、再び一緒になるときにエネルギーが発生し、右側のプロペラが回っています。



燃料電池自動車は、あらかじめ作って貯蔵してある水素タンクの中の水素と、空気中の酸素を使って反応させ、そこで発生したエネルギーを電気にして走らせるものです。



排気ガスは出ず、酸素(O2)と水素(H)が合成してできた水(H2O)だけが排出されます。



実際の車の模型で試すと、車輪が回り、車輪の向きも変えられます。



子供たちが試しているところです。
スペースがないので、実際に車を走らせることができずちょっと残念そうでした。

子供数人が参加し、その後ろに大人たちも興味深く見物しました。

しかし、よくわからないのは、結局「水素」を作るときには、電池やソーラーパネル等の別のエネルギーが必要なことです。そうやって作った水素を使っているので、水素を作る段階で使われるエネルギーの元が化石燃料であれば、そこで二酸化炭素を排出しているはずです。

それならば、どこかで作った電気を充電して走る電気自動車とおなじようなもんです。水素の場合は、一度の充填での走行距離が長い点が良いくらいです。

内燃機関(エンジン)の車は、クルマの中で直接化石燃料(ガソリン)を動力にしているということです。
そして、車から二酸化炭素を出しています。

燃料電池車は、究極のエコカーとか言いますが、それほど画期的なものなのか、よくわかりません。
手品のように水と空気がついたり離れたりして簡単に走るわけではないようです。

ただ、不安定な太陽光や風力でも、たくさんあるときにそれを利用して水素を作っておけば、貯蔵した水素をエネルギーとして使うのに都合が良いのでしょうか?

どっちにしても、現状の燃料電池自動車は、コストがすごく高いようです。発電効率や耐用年数などもどうなんでしょうか。安全に水素を取り扱う設備などにも費用がかかりそうです。水素の生産、水素ステーションの設置なども課題が多いです。

国や自治体が補助金などを出したり、公用車として発注したりしているようですが、どうなるんでしょうね。














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9-1 トヨタ(エコプロダクツ2015)

2015-12-17 23:02:58 | 産業・技術


トヨタは、見るものがたくさんあって、まとめるのが大変です。
(9-1 から 9-3 まで3回に分けて書く予定です。)

まずは、水素エネルギーで走る燃料電池自動車(FCV)、“MIRAI”です。



昨年と同じ青い車ですが、今年は縦に真っ2つに切断されており、内部構造がくわしく説明されていました。
(昨年の車を切ったわけではないでしょうけどね。)




・水素は様々な一次エネルギーから作ることができる。
・水素で走るFCVは、エンジンに比べてエネルギー効率が高い。
・走行時に車両から二酸化炭素や環境に負荷を与える物質が排出されることがない。
・約3分の水素の充填で、ガソリン車と同等の距離を走ることができる。
・加速性能がよく、静か。
・大容量外部電源供給システムで、車から外部に電気を供給することができる。

内部

車前部 ボンネット内 パワーコントロールユニット


座席下 FC昇圧コンバーター  FCスタック 


FC昇圧コンバーター  FCスタック  後部座席の下に高圧水素タンク


高圧水素タンク さらに後ろの高い位置に駆動用バッテリー


これが、高圧水素タンク  高い圧力に耐えるように頑丈につくられている。
タンクの穴は、中を見るために展示用に開けられているものです。


車後方から見たところ。 駆動用のバッテリーの下にタンク。 タンクは2個?

そして、水 排水口がある。

ボンベの水素と、空気中の酸素を結合させて水ができるので、それを排出するためか?


これが、主となる燃料電池部分かな?

なかなか、大変そうな装備です。

燃料電池車MIRAI(ミライ)は、700万円代くらいらしいけど、こんな高いもの買う人がいるんだろうか?
すでに注文が国内だけでも3000台は入っているらしいですが・・・。
大きな車に見えますが、定員は4名のようです。各種部品も結構な容積を必要とするし重さもかかるのだろうか?

水素スタンドを日本全国に設置するのも大変みたいだし、水素を生産するのには、やはりそれなりの設備や、エネルギーも必要なのではないでしょうか?

昨年の記事「トヨタ(エコプロダクツ2014)」




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8 マツダ(エコプロダクツ2015)

2015-12-17 00:33:06 | 産業・技術


エコプロダクツ、見学記録の午後の部に入ります。東2ホールの車の会社巡りです。

まず、1番はマツダでした。今年も赤い車です。ソウルレッドです。
昨年は、クリーンディーゼル、赤のデミオでしたが、今年は「ロードスター」です。



“マツダ ロードスター”って、その名は、車に疎い私でも聴いたことはありますが、実物は知りませんでした。こういう車だったのか。2人乗りのオープンカー。
車高が低く、スポーツカーなんですね。

運転席に座ってみると、とても低くて驚きました。アクセルとブレーキがはるか前のほうにあり、足が届きませんでした。(シートを調節すれば届きますが・・・。)
いつも乗ってるダイハツの軽と違って、車高が低く、ボンネットが長くて、こんなの怖くて運転できないなあと思います。

ピカピカの赤、きれいです。普通塗装は外側だけですが、ドアのところは、ボンネットから面が続くように内側まで赤く塗装されており、一体感があってきれいでした。



一般に、スポーツカーって、なかなかエコとは結びつきにくいと思うのですが、マツダは目の付けどころがすごいなあと思います。

一言でいえば、「コンパクト化」し、「軽量化」したということですね。



先行モデルは、排気量が2.0Lでしたが、こちらは1.5Lの新開発エンジンになりました。
そして、エンジン周りのシステムを含めて20kgを超える軽量化を実現したそうです。

ホイールベース 20mm短縮。
全長 105mm縮小
全高 10mm 低減
リアオーバーハング 40mm縮小
フロントオーバーハング 45mm縮小

タイヤも、車体に合わせて、
先行モデル 205/45R17(7J) から 195/50R16(6.5J)へ。

タイヤの幅が205mmから195mmになったってことですね。
ホイールのリム径が17インチから16インチへ。

今年も何かスクリーンで解説が見られるかと思ったのですが、コンパニオンのお姉さんのような人が子供数人を相手に何か説明していました。大人向けはあったのかなかったのか分かりませんが、要するにポイントは「軽量化」という、子供にも大人にも分かりやすい内容だったようです。



シートの断面。こちらも軽量化された構造が示されています。

ブースは非常にコンパクトで、シンプルなものでした。
毎年、シンプルではあるのですが、今年はさらにシンプルというか、それがテーマかな?と思いました。

一昨年は塗装について、昨年はクリーンディーゼルについて、今年は軽量化、ということで、毎年テーマを絞って、内容を変えて展示しています。
マツダは、欲張らず、マンネリ化せず、ブレずに、賢いなあという印象を受けます。

昨年の記事「マツダ(エコプロダクツ2014)」
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残念な昼食(エコプロダクツ2015)

2015-12-15 23:32:16 | 産業・技術
気がつくと、午後1時になっており、昼の休憩をすることにしました。
東4ホールから東5ホールまで来て、ひとまず1段落。午後は、東2ホールの自動車のエリアを見る予定です。

さて、今年は何を食べようかと、中央の通路から上に上って行きました。
今まで入ったことのないところで、天丼の店に入ってみることにしました。

まだ混んでいるかと思ったら、ピークは過ぎているようで、すいてはいないものの、どの店も待たなくても良さそうでした。

天丼のお店の入り口に、写真つきのメニューがあり、各種天丼と平麺のセットで1300円くらいしていました。
これは、高いな~とは思ったのですが、まあしょうがないか、昼くらい奮発するかと思いました。

平麺というのは、写真を見ると、どう見ても普通のうどんではないようなつゆの色をしていましたが、食べてみることにしました。

天丼はミニで1000円のでもいいかな?と迷いつつ、それでも、通常サイズが、メニューのメインに載っている、これらのセットなんだからと思い、普通のサイズのセットをたのみました。

国際展示場は、みんなセルフサービスです。
大量の客をさばかないといけないからなのでしょう。

値段は1350円。高い!
そして、空いている席を探して奥の方に行きました。
壁にはいくつものトーマスマックナイトの額絵。
私は、トーマスマックナイトの絵が好きですが、天丼屋にはミスマッチかと思います。

そして、天丼もかなり残念なものでした。



天ぷらはいつ揚げたものなのか?中は冷めています。
ご飯は温かいですが、たれも美味しくないし、
平麺というのも、どこか異国風の香辛料の香りがして、妙でした。
天丼とこのスープの組み合わせは、どこが合うんだかわかりません。

天丼も平麺もとうてい全部食べる気にはなれず、中止。
まあ、量が多かったというのもあるのですが、美味しかったら全部食べます。

せめて「てんや」の天丼くらいの味であってほしいです。いや「てんや」だったら大満足です。
てんやは、揚げたてだし、たれもおいしいです。

しかしこれは・・・

こんなのが、1350円??? 

かなりげんなりです。
でも、周囲の人は普通に食べてますし、残してる人もいないみたいでした。

私のわがままかね。


他の店も、ここよりはマシにしても、高い割にあまりおいしくないです。
来年は、昼食持参のほうがよさそうだ。


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7 クラレ(エコプロダクツ2015)

2015-12-15 22:59:02 | 産業・技術


クラレといえば、CMに登場するアルパカ。ブースにも毎年アルパカがいっぱい並んでいます。

クラレが得意とするのは、バリアフィルム「エバール」のイメージが強いです。いろいろな密封容器に使われていて、流通や保存のために、なくてはならぬ部材のようです。
これは毎年展示されています。

さて、今回は、ブースでやっていたクイズの答えの紙をもらってきたので、それに沿って思いだしてみます。

1 使い終わったランドセルを、アフガニスタンの子供たちにプレゼントしているそうです。それがもう12年目だそうです。

使用済みのランドセルの本物や、アフガニスタンの子供たちの写真がパネルで展示されていました。


2 「エバール」は、自動車のガソリンタンクや食品容器(ボトル)、冷蔵庫の真空断熱板に使用され、自動車の軽減化や食品のロングライフ化、冷蔵庫の断熱効率を向上させるのに役立っています。



マヨネーズなどのプラスチック容器が見本で色々並んでいます。容器のフィルムは何層にもなっていて、その間に薄いエバールが挟まった構造となっています。

ガソリンタンクも、黒くて分厚いプラスチックでできているように見えますが、断面を見ると、硬く頑丈なプラスチックの層の間にエバールの薄い層がサンドされています。このエバールの層がないと、ガソリンの成分が外に漏れ出てきてしまうということです。


3 クラレの「プランティック」は、でんぷんを主成分としたバリアフィルムで、生鮮食品のパッケージに用いて、食品の鮮度保持と環境に貢献しています。



プランティックは、トウモロコシから生まれたバイオマス原料由来のガスバリア材で、製造過程で出る二酸化炭素も少なく、廃棄後は100%自然に戻るそうです。

そのほかに「クラリスタ」というものもあり、ガスバリアと水蒸気バリアの両方の機能があり、曲げや摩擦にも強いものだそうです。電子レンジで加熱でき、レトルト食品などに使われます。


4 クラレトレーディングの「ミントバール」は温水に溶ける特殊な繊維で、溶剤を使わずに高機能な繊維を生み出すことができます。



ミントバールによって、ふわふわの繊維製品を作ることができます。ミントバールは、常温では普通の繊維の形状をしているので、それで普通の繊維と一緒に織り込んでタオルなどを作ります。できたときは、ごわごわしていますが、これを熱水に漬けると、ミントバールの繊維は、完全に溶けてしまうので、普通の繊維部分だけが残ります。ミントバールだったところは隙間になるため、ふんわりとして軽く、通気性のある繊維製品ができあがります。

ということで、「ミントバール」は、出来上がる前に必要なもので、それ自体は、製品となったときには、もう水に溶けて消えちゃってるようです。

写真は、ゴワゴワ状態のものと、水に溶けたあとのフワフワ状態のものを触って比べているところです。
右側には、写っていませんが、ミントバールの解ける前の繊維の見本と、水槽の中で水に完全に溶けた状態が展示されていました。

過去の記事(エコプロダクツ クラレ 2011年




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6 リンテック(エコプロダクツ2015と2014)

2015-12-14 22:37:28 | 産業・技術


リンテックは、私の中では「はがしやすいシールの会社」といういうイメージを持っています。

リンテックという名前は、
リンケージ(結合)+テクノロジー(技術)という意味だということを、今年初めて知りました。

展示は、昨年とほぼ同じようなものでした。

1 はがしやすいラベル
   容器のラベルがきれいにはがれる。
   きれいにはがれるので、プラスチックやガラスのびん等がリサイクルしやすい。

2 太陽の熱をカットするフィルム
   透明のフィルムを貼ると、断熱効果がでる。節電につながる。

3 捨てられてしまうものを混ぜて作った紙(混抄紙)
   茶がら あずきの皮 カカオのかす 等 を木材パルプに混ぜて作ると、風合いのある紙になる。
   便せんなどにもよい。
   廃棄物の有効利用。木材パルプの使用を減らすことで森林資源の節減ができる。

それで、実験をして3個のスタンプを押してもらうと、リンテックのシールがもらえるので、毎年それが目的で見学してます。

実験と言っても、
1 はがしやすいシールと普通のシールをはがして比べてみる。
2 断熱シートのあるガラスとないガラスのところに手を入れて温度の違いを感じる。
3 様々なものを混ぜて作られた紙を見て、何が混じっているのか、材料の入っているところの蓋をあけて中を確認する。(あずき等が入っている)
  お茶で作った紙は、お茶の匂いがする。



写真は、ペットボトルをメカニカルリサイクルしてできた「再生ペット」で作ったラベル。
再生ペットを80%使用している。

昨年との違いと言えば、ブースの展示の仕方が、外に向けて作られていることです。
昨年は、中に入って見る感じでしたが、今年は、通路側に囲いがないので、その点、見やすいのかもしれません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あっ、そう言えば、昨年は「リンテック」のことを書いてなかったのです。
エコプロダクツの見学記録は、途中で挫折してました。

いまさらですが、昨年の写真を載せておきます。
内容は、今年も同じようだったので、今年は写真を撮ってきませんでしたので、
昨年の写真を参考にしていただけると、わかりやすかと。

以下は、2014年の展示です。


はがしやすいラベル。(2014)


リサイクルPETで作ったラベル。(2014)


茶がらや小豆など捨てるものを混ぜて作った紙。(2014)


断熱効果のあるフィルムを貼ったものと貼っていないものの温度比較。(2014)


昨年(2014年)は、こんなトンネル型の展示でした。(2014)









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5 YKKグループ(エコプロダクツ2015)

2015-12-13 22:49:58 | 産業・技術


YKKapは窓、YKKはファスナーの部門ですね。
ここは、毎年面白いです。
撮影するものがいっぱいあって困ってしまう。しかも分かりやすい。

今年は、小学生くらいの子供にも分かりやすく展示をしてある企業が多いと感じました。
それは、毎年そうですが、昨年まで子供向けでなかったブースも、今年は子供に解説することに力を入れているブースが多くなったように感じます。YKKもその1つです。
エコプロダクツ全体の方針として、推奨されているのかな?

では、展示内容を。

<樹脂窓>(リサイクルの樹脂を使用)



窓枠というのは、これまでは、アルミサッシの場合が多かったと思いますが、樹脂(プラスチック)の窓枠もあります。
金属は熱が伝導しやすいので、室内の温かい熱が外に逃げたり、外の冷たい気温が、室内にしみってきたりしてしまいますが、樹脂でできた窓枠は、中と外の温度が伝わらないので、断熱ができるそうです。
ガラスは複層ガラスですと、やはり断熱ができます。



リサイクルの樹脂(たとえば、樹脂でできた古い窓枠を砕いたもの)と新しい樹脂を混合して溶かし、窓枠の形に押し出して、上枠・下枠・縦枠部分を作り、それらを組み立てると、新しい窓枠を作ることができます。



窓枠の断面はこんなになっているのですね。複雑です。


<リサイクルの材料で作るファスナー>



使用済みの衣類やペットボトルを化学の力で原料まで分解し、不純物を取り除いて、ポリエステルを取り出す(ケミカルリサイクル)。



そのポリエステルで作ったファスナー。

<ツーアクション窓>



1つの窓が、2通りの開き方をするものです。これいいですね。
外側についている網戸はロール式で開け閉めできるようになっていました。



我が家には、上が内側に倒れてわずかに開く窓があるのですが、外側の網戸は嵌め殺しになっていて、窓と網の間の掃除ができないのです。特に下のほうは幅が狭まっていて、手も入りません。
それに、夏は風が通らなくて暑いので、これが、時と場合に応じて横に開いてくれればどんなにいいかと思います。
この窓欲しい!!!

<黒部工場 地中熱の利用>

地中には地下水が流れていて、1年中温度が一定です。よって、冬は気温より温かく、夏は冷たい。
地上の温度と熱交換することにより、冷暖房のための電気量が節約できるそうです。



黒部では、植樹を行い、森を作っています。



<パンフレット・冊子>



いろいろと役に立つ情報が満載でした。



特に、今放送大学で勉強している「環境の可視化」や「都市・建築の環境とエネルギー」に関係するものがあって興味深いです。



熱画像もある。



そして、カラビナっていうのかな?クイズ(アンケート?)に答えて、いただいてきました。
昨年は黄色いのをもらったので、今年は青をいただきました。


昨年の記事「YKK(エコプロダクツ2014)」

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4 AGC(エコプロダクツ2015)

2015-12-13 16:34:42 | 産業・技術


「AGCグラス」と「旭硝子」は、同じものなのか、ホームページを見ても関係がよくわかりません。多分同じなんだろうと思っています。

昨年も見ましたが、「またアトッチか」と思い、ほぼ同じような内容の展示だと思いました。

アトッチとは、既存のガラス窓に、もう1枚のガラスを後付けできるもので、2重になることにより、熱の移動を遮断することができるものです。

うちは、集合住宅の借家なので、勝手にいじることができないため、アトッチとは無縁だなと思っていますが、今日はやたらと寒く、エアコンをがんがんかけても全く温まりません。
そこで、ついに昼間だというのに、カーテンを閉め切り、電灯を点けて過ごしています。
これで多少は熱が逃げないようですが、それでも、やはり窓のほうから冷気が入ってきます。

私は、カーテンを閉めるのが嫌いで、夜間も外が見えるのが好きです。それで、つい先日も透明のカーテンが欲しいとこのブログに書いたわけですが、アトッチをつければいいんだということに気付きました。

最近、地球の温暖化を止めるため、二酸化炭素の排出量を減らすために、パリでCOP21が開かれ、世界中の国が話し合ったわけですが、今日のテレビの放送によると、日本は省エネ技術が進んでいると言われているものの、窓の遮熱ができていないために、冷暖房の効果が失われ、エネルギーが無駄に失われているのだそうです。中国や韓国の窓はもっと厚く日本よりも性能がよいそうです。
発展途上国の二酸化炭素排出量を低減することが求められているものの、日本の窓はお粗末すぎるのではないかい、というものでした。

確かに、北海道や東北などの寒冷地では、二重窓などになっており、熱が逃げないようになっていると思いますが、さほど寒くない地域では、隙間風があっても、ガンガン暖房をして室温をあげて過ごしている場合が多いです。

冷房も同様で、エアコンを止めたとたんに暑くなるというのは、冷気がどんどん逃げてしまうからでしょう。

アトッチについて、毎年同じ展示だ、などと思っていましたが、これは大切なことなんだなあと再認識した次第です。

これから作る建物は、窓から熱が逃げないものにするべきですし、すでにある窓ガラスは、アトッチのようなもので二重にするのが望ましいでしょう。

昨年の記事「旭硝子(エコプロダクツ2014)」

追記:問題点を思い出した。

断熱してしまうと、太陽の温かさがほしいときに、窓からの温かい日差しが得られないことになってしまいます。これは困りますね。やはり、貼りつけてしまうよりも開け閉めできる二重窓のほうがよいかもしれません。
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3 リコー(エコプロダク2015)

2015-12-13 15:45:30 | 産業・技術


コニカミノルタ、セイコーエプソンに並んで、その奥に「リコー」のブースがあり、ちょうどデモンストレーションが始まったので椅子に座ってみました。



スクリーンに映像が出て説明が流れており、脇にデモンストレーターの女性が立っていると思っていたら、その人がそこで話している声だと気付き、驚きました。よく博物館などの展示施設で上映される解説映像に入っているナレーションのように、あまりにも完璧すぎたので、そんな錯覚が起きてしまいました。

リコーの使用済みの複合機などは、回収されてリサイクルされるそうで、富士山の麓にそういう施設ができたそうです。(覚えてるのはこのくらい。)

余談ですが、この解説で、「リコー」のアクセントが第一音節になることがわかりました。リコー(上下下)。
しかし、たとえば「リコーグループ」のように後ろに言葉がつくと「リコー(低高高)」のアクセントになるので、一般には、単独でも「リコー(低高高)」で話す人も多く、どっちだかわけがわからなくなり、紛らわしいです。

さて、展示です。が、実は写真を撮ってこなかったので、ほとんど記憶がありません。
パンフレットが1枚ありました。

 

この「凝集砥粒フィルム」というのは、記憶があります。

手磨きようのスポンジの1面に特殊なナノテクフィルムが張られており、これで、鏡の表面を磨くとピカピカになるということで、見本が展示されていました。

このような磨き用の道具は、百均などにも売っていますが、確かにきれいになりますが、実はよく見ると、傷がついてしまっているのがわかるそうです。

パンフレットによれば、
リコーの凝集砥粒フィルムは、ナノサイズの1次粒子を凝集させてミクロンサイズの2次粒子を形成し、2次粒子によって固定砥粒のような作業効率を上げ、1次粒子がコンパウンドのような役割をして、高品位な仕上がりとなる。
磨く対象物よりも柔らかく、汚れよりも硬くなるように、これらの粒子の硬度を調整している。
というようなことが書いてあります。

元々は、リコーのレンズ研磨技術から生まれたもので、粒子の硬度を調整し、ガラスやプラスチックなどの様々な対象物を磨くことができ、たとえば、車のヘッドライトのカバーなどもきれいに透明にすることができるようです。

鏡など、きれいになったら気持ち良いですね。
イトーヨーカドーに商品として売っているそうですが、結構高い(1000円くらいする?)らしいです。

リコーは、事務機器、光学機器などの製造を行っているメーカーで、複写機、ファクシミリ、レーザープリンターやそれらの複合機、デジタルカメラなどの製造・販売を手掛けています。

私の職場にも、複数会社の事務機器がいろいろありますが、私がいつも使っているプリンターはリコーのものです。トナーを交換すると自動的に次のストック分が発注されるようになっているようです。
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2 セイコーエプソン(エコプロダクツ2015)

2015-12-13 12:50:29 | 産業・技術


1~2日前、テレビのニュースで、エコプロダクツのことをやっていたときに、セイコーエプソンの「ペーパーラボ」が取り上げられていた記憶がありました。世界初の小型オフィス製紙機です。

コニカミノルタを見学し終わったちょうどのタイミングで、となりのセイコーエプソンのブースで、「これからペーパーラボのデモンストレーションが始まります」というアナウンスがされたので、行ってみました。

すでにたくさんの人が黒山になっていました。後ろのほうから見ようとしていると、横に行ったほうが見えますよと係の人が教えてくれたので、横に回っていきました。
前は子供たちが座っているだけで、よく見ることができました。


 
しかし、まだ始まらないようです。6分前。



しばらくして、舞台上部のスクリーンに出ている数字が、300・290等と減って行き、開演までの秒を10秒ごとに表示しているらしきことに気が付きました。30秒前。

11:10:00

白いスーツの若い女性デモンストレーターが出て来て説明を始めました。



ここに、使用済み(印刷済み)の紙を置きます。



入れた古紙は粉砕されます。 繊維の状態にまで戻ります。



そして、シート状に堆積します。



水を使わず結合素材により結合し、強度や白色度を向上し、加圧して成形し、新たな紙を作ります。



3分くらいで、白い紙が出てきました。 手品のようです。



色のついた紙にすることもできます。厚さも設定できるそうです。



再生された紙に、左のコピー機で、別の内容をコピーしたものを見せていいるところです。



再生された様々な紙。↑ 使用例。↓



ペーパーラボを使えば、自社内で、使用済み文書を粉砕してしまうため、秘密情報が外部に出る可能性が全くありません。運送費もかかりません。何度でも紙を再生して使うことができます。とのことです。
2016年には実用化され、今後はさらに小型化を目指すそうです。

感想
確かにすごい機械ですね。しかも、再生された紙の質が、市販の紙と違わないように見えます。
ただ、今の機械の大きさだと、一般の会社で使うにはかなり大きいようですし、リースにしても、なんとなく高そうです。かなり大規模な施設で使うのかと思われます。
実用化したら、メンテナンスとかも必要でしょうし、不具合が起きて、修理の人を呼んだりすることがあるのかな~などと思いました。(現在、複合機でも時々不具合が起きて専門の人を呼んで直してもらうことが多いので。)
紙代とどっちが安いのだろうか?

しかし、こういう新しい機械が発明されて実用化されるということは、すばらしいことだなあと思います。
「世界初」ってのは、やはりすごいですね。





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