藤田まことさんが亡くなった。テレビ埼玉で「必殺シリーズ」を毎朝オンエアしているので、平日の朝ゆっくりできる時に見ているので、今でも馴染み深い役者さんの一人だった。
一昨年、食道がんを手術後に復帰され、東山紀之主演の「必殺シリーズ」に元祖ムコ殿という対比でいい味を出して元気な姿を見せてくれていた。ところが先々週の「剣客商売スペシャル 道場破り」をチラッと見たところ、小兵衛が小兵衛でないような気の抜けたような演技だったので心配していた矢先だった。
私が子どもの頃、1960年代に白黒TVで「てなもんや三度笠」で「当たり前だのクラッカー」なんてやっていたのも観ていた。コメディアンだったと思っていたら「必殺シリーズ」でぐっと渋い演技もする俳優さんになっていた。
歌もうまくてミュージカル「その男ゾルバ」も市原悦子さんと共演した舞台を観たものだ。母と一緒に新宿コマ劇場に行って当日券で最前列で観て首が痛くなったけれど、叩き上げの役者魂を見せてくれていて素晴らしかった。
「はぐれ刑事純情派」もわりと見ていたので、2005年に『はぐれ刑事純情派』シリーズファイナルの最終回を見た時は寂しい気持ちがしたものだ。
父が亡くなって、父の書棚から文庫本の「鬼平犯科帳」と「剣客商売」を持ってきた。「鬼平」は自分でも古本屋で買い足して最終巻と番外編を除いて全部読んだので、「剣客商売」に移行。新潮文庫の4冊目「天魔」まで読み、次が欠けているので古本屋に探しにいこうと思っていたところだった。
TVでも少し見ているので、秋山小兵衛は藤田まこと、妻のおはるは小林綾子、田沼意次の娘・三冬は寺島しのぶのイメージで読み進めていた(息子の大治郎は架空のイメージ(^^ゞ)。
Wikipediaの「剣客商売」の項はこちら
鬼平よりも何十年か前の時代の人物という設定で、鬼平が伝説的な剣客の秋山小兵衛先生に思いを馳せるところなども読んでいたので、「剣客商売」の世界がつながってすんなりと世界に導かれてしまった。池波正太郎の術中にしっかりはまっている。
フジテレビは、「剣客商売スペシャル 春の嵐」を2/20(土)午後1時20分~午後3時15分に追悼企画番組として放送するということだ。文楽を観に行っているので忘れずに録画して観たいと思っている。
写真は「剣客商売」シリーズのDVD。
藤田さんのご冥福を祈りたい。
さて、本文でご紹介したフジテレビの追悼番組「剣客商売スペシャル 春の嵐」をいま録画予約入れました。うまく録れているといいのですが。
では、明日の文楽に向けてそろそろ寝るとします。それと貴ブログの「蜉蝣峠」の記事にコメント入れさせてもらってますのヨロシク(^O^)/
大川橋蔵や大浦みずきにもっと時間があったらと又思ってしまいます。三月にスカイステージで大浦さんの追悼番組があるとブログの方に教えてもらい契約しました。画像は期待するほどでないのですが仕方ありません。