悠々飛行 4 ～天空から駆け下りる

機体は前穂高 3090mと奥穂高 3190mの下に広がる涸沢（からさわ）カールを目指している

尖った山が前穂高、空の青とのコントラストは最高！
その下に見える雪渓の下部が涸沢カールだ

先程の槍ヶ岳は後方に遠ざかるのみ

機体はすでに帰路についたも同然

機体の右下方に広がる涸沢カール、紅葉も始まっている
（この５日後以降の地元各新聞には、紅葉の涸沢カールがカラーで載っていた～
　　　　　　　　　　　　～山の季節は駆け足で晩秋を迎えつつある）

　　　

左 の赤い屋根 「涸沢ヒュッテ」 前には小さく色とりどりのテントが見える
右 の赤い屋根は 「涸沢小屋」 とのこと

これにてミッションコンプリート、「空港に戻ります」とのコールが機長から

高度は9000ft(約2700m)を割り一気に下界を目指す　速度75kt 昇降計400down

涸沢を後ろにしたとたん、機体が不意に一瞬落とされ
つい「ウォーッ！」と口に出てしまった（汗）
山岳フライトでも上昇中は大きな揺れもなく穏やかに飛んでいたので驚いてしまった
やはり台風前の強い風で、下降気流も発生しているのだろう

前穂高と明神岳の山肌を右翼近くに見ながら、駆け下りていく

長野県警のヘリが明神岳の明神小屋近くをレスキュー実出動中とのこと
前席の皆さんはインサイトしたようだが、私はネガティブでキョロキョロ


高度8300ft (約2490m)　昇降計300ft/分の降下率
機長より再三、気圧変化にともない 耳抜き をするよう指示が入る
ここからはさらに降下率が高くなりそうだが、耳抜きってしたことない・・・

御岳、乗鞍も空の高見からの眺めは見納め


槍や穂高もみるみる遠ざかる

　　　
今回の飛行ではこの後カメラのスイッチを落としたので、この計器画像が最後のもの
高度7340ft (約2200m)　速度90kt超え　回転計2000rpm　昇降計700ft/分 以上の降下率
スロットル（赤いノブの左）も引かれアイドル位置だ （赤いノブはミクスチャー・レバー）

この後さらに高度を落とすために 360゜ 旋回し、通報ポイントの「shima shima」を通過後空港へ

最終アプローチでは昨年同様にパピーの上下表示を体験しながらタッチダウン
二人の乗客は大満足した満面の笑みで地上に足を降ろしたのは言うまでもない

新中央航空さんの　ベテラン パイロットによる山岳フライト
素晴らしい眺望は一生忘れることはないだろう


今回一緒にフライトした omegabooさん が、この時の動画をアップしてます
画像では得られない迫真の山岳フライトをお楽しみ下さい

上高地フライトその１　（ 9分56秒）


上高地フライトその２　（11分21秒）


上高地フライトその３　（ 3分41秒）




　　※ 画像は機体の姿勢や撮影角度等の確認もあり、意図的に機体の一部が入るように撮ってあります
　　　 フライトシュミレーターの延長として実機体験なので、計器画像が多い事をおことわりします