三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

記憶が消える前に、修理以来品を納入

2023年07月24日 | プラモの話
昨年末に修理を依頼された、何年か前に 義父に贈呈した
 「日本海軍 爆撃機 銀河」のプラモデル

修理品の破損状況は小破くらいかな~ と算段
自分は別の模型を制作中だったこともあり、手をつけるのを伸ばしていた


昭和17年、 17歳で海軍に志願し
海軍 陸上爆撃機「銀河」の搭乗員となった義父も今年で 97歳
いつその記憶が途切れるかわからないからと
本人からも「修理を急いで~」と頼まれてしまい 手をつけることに

 それにしても、義父は流石 海軍の飛行機乗り
 97歳の年齢でも頭脳明晰、いまだに自分が家長との自負を貫くのには驚く

ページ上の過去記事リンクを参照にしていただきたいが
修理品は、展示ケースを移動中にぶつけたようで
その衝撃で、中の飛行機モデルの脚部が折損し擱坐
プロペラ等も折損してしまったようだ




折損 したパーツは、真鍮線を中に仕込み補強接着したが
いっそ、土台から長めのボルトを伸ばしてモデル自体を固定し
脚に応力がかからないようにした方がよかったかな と今になって後悔している

衝撃で外れて行方不明の操縦席のガンサイト(照準器)は
キャノピー内ということで再生を諦めた




アクリルケースの透明板には、固定ビスからのヒビや
板同士の剥がれもあったが
取り替えはせずに、専用溶剤による流し込み接着で済ませた

単純に昔のままへの修理で済ませることも考えたが
修理することを自分も楽しみたかったので
土台をジオラマ風に改造してみることに



設定は最後の赴任地である台南基地の未舗装な飛行場
手っ取り早く台南という地域の土壌色が欲しかったので
現代ではあるが、台南周辺の衛星写真をサーチ

飛行場内の未舗装地部分をキャプチャーしてプリント
その上に鉄道模型用の砂と草を控えめに配置してみた




それだけではなんとなく淋しかったので
銀河の搭乗員を3名、同スケールの搭乗員
ハセガワ製のキットを仕入れて再現
塗装は アクリルガッシュで


人形のポーズは小改造でなんとかなったが、土台への固定が上手くいかず
別のプラ板に同じ砂地をプリントし、真鍮線を植え込み 立ち姿勢で固定
さらに、資料がでてきた「九一式航空魚雷」にも少々手を加えて添えてみた


搭乗員フィギュアが義父というわけではないが
機体と同スケール、1/72サイズの搭乗員と魚雷を配置することで
「銀河」の大きさを感じられたら、というもの

義父は来客があると~ 決まってこのケースを見せていた
ということなので、素人相手ならなおさらなこと






ヒビの入ったケース面は背面に、目立たぬようにセットし完了
「オッ 銀河って大きな機体だったんだね」 と自分でも再認識

 あとは届ける際に落とさぬよう、ぶつけぬよう 新車扱いで(笑



この模型を、最初に義父に贈呈したのは何時ごろなのか忘れていたが
ケースの裏に 「2000年5月 贈 」と書かれているのを発見
もう20年以上も経ってしまっていたのか 

模型は歳をとらないが、義父や自分もしっかり歳をくったもんだ(笑

当時の模型は綺麗に作り、汚しは少なめが主流だった
今は映画の中のミニュチュアのように
いかにリアルに汚すかを、競い合うような模型作りが主流? に

SNSのおかげで、画像を上げる方が多いから
仕上げた模型を写真撮影すると
光の関係で汚しが控えめに写ってしまう
故にオーバー表現も普通になってしまっているのも事実


 最後に、2000年5月に贈呈した頃の ありし日の「銀河」画像を
 
 

今日、届けに行ってきます
なんとか記憶が消える前に、修理完了「銀河」を再納入できそうだ

 の予定だったけど、年寄りのコロナ騒動で延期に やれやれ
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