股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

グリーンブック

2019年03月05日 20時06分25秒 | 映画評論カ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年3月1日
監督:ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン,マハーシャラ・アリ,リンダ・カーデリーニ
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1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、クラブの改装が終わるまでの間、黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として働くことになる。シャーリーは人種差別が根強く残る南部への演奏ツアーを計画していて、二人は黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅立つ。出自も性格も違う彼らは衝突を繰り返すが、少しずつ打ち解けていく。
黒人ピアニストと彼に雇われた白人の用心棒兼運転手が、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を手に人種差別が残るアメリカ南部を巡る人間ドラマ。『はじまりへの旅』などのヴィゴ・モーテンセンと、『ムーンライト』などのマハーシャラ・アリが共演。『メリーに首ったけ』などのピーター・ファレリーが監督を務めた。アカデミー賞の前哨戦の一つとされるトロント国際映画祭で、最高賞の観客賞を獲得した。


人種差別が残るアメリカ南部を舞台に、黒人ピアニストと彼に雇われた白人の用心棒兼運転手の交流を描いた人間ドラマ。本年度アカデミー賞では最優秀作品賞を受賞しました。人種差別という重いテーマなので暗めの作品かと思っていましたが、シンプルで笑える場面もあったりととても丁寧に作られた観やすい作品でした。白人のトニーと、黒人ピアニストのドクター・シャリー。肌の色はもちろんのこと、生い立ちや性格もまるで正反対。最初は話が合わずに対立し合っていた2人でしたが、徐々に互いを認め合い演奏ツアーの旅を続けていきます。グリーンブックという施設ガイドがあったなんて初めて知りました。何度か黒人差別の場面があります辛い場面も多いです。黒人と一緒のトイレは使いたくない。一緒にレストランで食事をしたくない。肌の色が違うだけでここまで差別されなきゃいけないのかと思いますが、この時代はそれが当たり前だった。しかし観終わったあとは何故か爽快感さえ感じました。メインは主人公2人の友情。家族や恋人、親友のために行動できる人間は本当にカッコいいし尊敬します。どんな差別を受けようとも毅然とした態度でいるシャーリーは凄いし、それだけの辛さや孤独があったのだろう。人は環境や人で変われる!最後のシャーリーの勇気ある行動とハグにウルっときました。最後のクリスマスシーンで親戚がトニーに「あのニガーはどうだった?」と尋ね、すぐにトニーは「ニガーって言うな!」と否定します。この旅でトニーの考え方は180度変わりました。そして妻はシャーリーをハグし「手紙をありがとう」と伝えます。感動的な素晴らしい終わり方だと思います!!主役2人のヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリの演技が素晴らしく、それぞれの役の人間性がよく伝わってきました。
派手な演出は無いもののとても素敵な映画に出会えました。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)

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