股間の解放記

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鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

2023年12月12日 00時24分20秒 | 映画評論カ行

製作年:2023年
製作国:日本
日本公開:2023年11月17日
監督:古賀豪
声の出演:関俊彦,木内秀信,種崎敦美,沢城みゆき,野沢雅子

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公式サイト

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公式サイト

 


廃虚となった哭倉(なぐら)村に鬼太郎と共にやってきた目玉おやじは、70年前に起きた出来事を思い出していた。昭和31年、哭倉村は政財界を裏で操る龍賀一族に支配されており、鬼太郎の父は失踪した妻を捜しに村に足を踏み入れたのだった。一方、血液銀行で龍賀製薬を担当する水木は、龍賀一族の当主・時貞の死に伴い、ある密命を帯びて村を訪れるが、そこで一族の者が惨殺される事件が起こる。
水木しげる原作の「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する鬼太郎の父と、水木という男との出会いを描いたアニメーション。行方不明になった妻を捜すため、とある村を訪れた鬼太郎の父と、密命を帯びたサラリーマンの水木が惨劇に遭遇する。ボイスキャストは関俊彦や木内秀信、古川登志夫、沢城みゆき、野沢雅子など。監督を『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』なども担当した古賀豪が務める。

映画館で鬼太郎を初めて観ました。ただの妖怪映画…かと思いきや、人間のドロドロした部分が際立つシリアスのようなミステリーのようなホラーのような作品でした。舞台は戦後の日本。電車の中で煙草の煙を吸ってずっと咳をしている子供がいてもお構いなしの時代。こういうジメジメした雰囲気が昭和っぽい。閉鎖的な村で繰り広げられる骨肉の争い。そして起きる惨殺事件。まさに鬼太郎版「犬神家の一族」。妖怪よりも幽霊よりも、一番恐ろしいのは人間なのだと感じさせる内容でした。欲しいものを手に入れるためなら、どんな手段でも実行する。一人の権力者によって多くの命が犠牲になる現実。それは哭倉村というだけでなく、戦時中の日本もそうだった。無関係の人間が戦地に送られ、命を落としていった。「重い因果を背負わせてしまったものじゃ」というゲゲ郎の台詞が心にグサッときました。
これが絶望かと思いきや、そこからさらに絶望が生まれていく展開はアクション満載でエンタメ感があり楽しめました。後半にいくにつれて描写がエグくなってきて、子供に見せるのは躊躇するくらいです。ダークすぎる世界でした。
あの目玉おやじが恋をし涙を流すとは…これが墓場鬼太郎に繋がるのかと思うと考え深い。

水木と鬼太郎の父が村でバディを組んでから事件を捜査する過程で、龍賀家や長田家の相関関係を紹介してくれたら、もっと物語が分かりやすかったかなと思います。この人って誰の誰だっけ?って思ってしまったので。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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