パピとママ映画のblog

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傷物語〈III 冷血篇〉★★★・5

2017年01月11日 | アクション映画ーカ行
西尾維新原作の大人気TVアニメ〈物語〉シリーズ初の劇場版。すべての〈物語〉の原点となる主人公・阿良々木暦と伝説の吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの出会いを描いた原作小説『傷物語』を、引き続き新房昭之総監督、シャフトのアニメーション制作で全3部作にてアニメ化。本作はその第3部。
あらすじ:ドラマツルギー、エピソード、ギロチンカッターという3人の強敵に勝ち、吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの四肢を奪還した阿良々木暦。これで普通の人間に戻ることができると思っていた暦だったが、キスショットに吸血鬼の恐るべき本質を知らされる。暦は自分のしたことを後悔するが、そんな彼に同級生の羽川翼があることを提案する。

<感想>西尾維新原作のTVアニメ〈物語〉シリーズ初の劇場版です。2016年の傷物語Ⅰ<鉄血篇>傷物語Ⅱ<熱血編>を鑑賞したので、最後まで観たいと思いましたね。これは最初の鉄血篇から熱血編と見ていないとつまらないでしょう。

これでラストということで、主人公の高校生阿良々木暦くんが、キスショットの両手、両足を取り戻すことに成功し、キスショットがまたもや吸血鬼として君臨するということに。
阿良々木暦君一人だけだったらとても3人の使者から、キスショットの四肢を取り戻せなかったと思うし、阿良々木くんを大好きな羽川翼の存在があってのことでもあり、それに、金で殺し屋をする謎の男・忍野メメがいなかったらとてもじゃないが、無理だったのではないか。

それに、吸血鬼退治専門のおっさん、アロハシャツ姿の謎の男・忍野メメが、キスショットの心臓を持っていたことが解り、その心臓をも阿良々木くんに返してあげるのだ。いつの間に心臓を獲ったのかは定かではないが、スゴ技の使い手とみた。

そして、体育館の倉庫の中で阿良々木くんが吸血鬼キスショットと対決しなければならなくなり、同級生のボインちゃん羽川翼の身体を欲しいと迫るシーン、「乳だけ触らせろ」と何度も迫るシーンが長いのなんのと、こんなに長くなくてもね、男性には嬉しいサービスなんだろうが、とにかくエロイシーンでした。

そして、物凄くグロイシーンのキスショットとの対決シーンである。阿良々木くんの首が飛ぶし、手足が斬られてしまうし、キスショットの腹の中に日本刀が忍んでいるとはね。ですが、阿良々木君も吸血鬼なんですぐに元どうりになるわけ。

1番目にキスショットを助けた鎧兜の戦士が、幽霊のように出てくるし、2番目に助けた阿良々木くんも吸血鬼になってしまっているしで、キスショットも前(500年前)は人間であって、吸血鬼になってからは人間の生き血を吸うどころか、腹が減ると人間を食ってしまうシーンがグロかったです。

人間に戻りたい一心で、阿良々木くんはキスショットと闘うのですが、自分が吸血鬼のキスショットを助けたばかりに、こんなことになるとはね。以前のように、色っぽいことはそうなんですが、両手足に心臓を取り戻したキスショットの強いことといったらない。

ですが、キスショットもこの際この世から消えたいという思いが伝わってきて、それを吸血鬼退治専門のおっさんゲンジの力で、キスショットが人間を食べないように、子供の姿にもどしてしまうということになる。生き血は、阿良々木くんの首から上げてましたね。単なる吸血鬼退治じゃない、人間と共存して生きるためには、「人間を食べないこと」という結論になったわけ。

ラストがまた作画が繊細で綺麗なので、映像も見事でこれはこれで、でも羽川翼との恋愛成就がなかったのが残念。それでも、個人的には好きな作品です。

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