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アリー/ スター誕生★★★★

2018年12月29日 | アクション映画ーア行

これまでにも何度もリメイクされてきた1937年の名作「スタア誕生」を原作に、世界的歌姫レディー・ガガが映画初主演を果たし、相手役を務める「世界にひとつのプレイブック」「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーが記念すべき監督デビューを飾った感動の音楽ドラマ。歌手を夢見る一人の女性が、国民的人気ミュージシャンに見出されたのをきっかけに、瞬く間にスターダムへと駆け上がっていくさまと、その中で皮肉な運命が交差していく2人の間に芽生えた愛と葛藤の行方を、レディー・ガガの圧巻のパフォーマンスとともに描き出す。

あらすじ:ウェイトレスとして働きながらも歌手を夢見るアリーだったが、なかなか芽が出ず自信を失いかけていた。そんな時、場末のバーで歌っていたアリーの前に、世界的ロックスターのジャクソンが現われる。彼はアリーの歌声に惚れ込み、彼女を自身のコンサートに招待する。そして、いきなり大観衆が見つめるステージにアリーを呼び込み、一緒にデュエットを披露し、観客からの喝采を浴びる。これをきっかけにアリーは一気にスターへの階段を駆け上がっていくとともに、ジャクソンとも深い愛情で結ばれていくのだったが…。

<感想>これまで3度も映画になった「スター誕生」の物語が、最高のコンビで新生した。類まれな歌の才能を見出され、スターへの道が開けるヒロインに、レディー・ガガが、映画初出演。

独りの女性の劇的な変化を、映画初出演とは思えない繊細かつ大胆な演技で表現して見せた。そして愛した女性の才能を育てるも、自らはスターの地位を失う男にブラッドリー・クーパー。

本作は彼が初監督を務めたことでも話題になった。さらには、全編を彩る名曲の数々では、レディー・ガガの圧巻のパフォーマンスはもちろんのこと、ブラッドリー・クーパーの歌唱力にもおどろかされた。2人の出会いから、幸福な愛の日々、新たなスターが誕生する瞬間、そして切実な運命まで、濃密なラブストーリーとして王道の感動を届ける作品でもあります。

主人公のアリーは、歌手を夢見る女性。昼間はウェイトレス。夜はバーで歌う生活を続ける女性。バーを訪れたジャクソンに才能を認められ、スターへの階段を駆け上がる。ジャクソンを深く愛するようになり、彼と結婚。

世界的なシンガーのジャクソンは、巨大コンサート会場を満員にするほどの人気ミュージシャン。愛するアリーが有名になっていく一方で、かつての輝きを失い、アルコールとドラッグに溺れて身を滅ぼしてゆく。

全編にわたって、ガガのパフォーマンスは圧巻の一言であります。バーのカウンターも自在に使って歌い踊る姿で魅了するジャクソンとの出会いの曲「ラ・ヴィ・アン・ローズ」から、切々と歌うバラード「アイル・ネヴァー・ラヴ・アゲイン」まで、名場面のオンパレード。

最初に主演とされていたのは、「ドリームガールズ」でも歌声を披露していた女性シンガー、ビヨンセ。だが彼女の出産で撮影が中断。その後、ギャラの問題などで彼女が降坂して、レディー・ガガ様の主演に。

監督・主演のブラッドリー・クーパーが、ギター演奏にも挑戦。元々。音楽好きだったクーパーは、ライブのシーンでも代役なしで自演。自身のボーカル・コーチだけでなく、ガガ様のコーチからも発声指導を受けて、本格的な歌唱法をマスター。ギターは、彼が敬愛するニール・ヤングを手本にして練習を重ねたそうです。

当初はクリント・イーストウッド監督の予定だったが、彼の降坂後に、クーパーが監督の座に就く。「アメリカン・スナイパー」の監督と主演として親交を深めていた彼が、巨匠の精神を受け継いだということになる。

物語は新たな視点で2人の家族にも焦点を当てている。2人の出会いとその後の運命など基本は1976年版と同じ。しかしアリーと父親、その悪友たちとの関係や、ジャクソンの父親の墓がある土地を、彼の兄が勝手に売り払うというエピソードは本作のオリジナルである。作り込まれた人間ドラマが感動を盛り上げていく。

ジャクソンのライブシーンは、ウィリー・ネルソンらが出演した音楽祭のステージを4分間だけ借りて撮影。観客もこのサプライズに熱狂したそうです。他にも、シュライン・オーディトリアムなど伝統のあるホールを使い、臨場感満点のライブ映像が完成した。

劇中でガガ様とクーパーが歌ったほとんどのナンバーは、彼ら自身が作詞作曲を手掛けており、そのどれもが耳に残る名曲揃い。34曲を収録したサントラは、米ブルボードのアルバム・チャートで3週にわたって、1位になるなど世界的な大ヒットを記録中です。

それに、この映画そのものが「失うことについての物語」として描がかれていること。美しくて残酷で悲しい、胸に迫る作品。特にラストシーンでは、ヒロインが悲しみを乗り越えて、自分自身として前を向く決意を見せる彼女が、亡き夫のジャクソンに捧げる追悼ライブ公演で、アリーが歌った歌が素晴らしいです。

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