パピとママ映画のblog

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ドラッグ・ディーラー 仁義なき賭け★★

2018年04月15日 | DVD作品ーた行

 

数多くのヒット作に顔を出すジョン・レグイザモと、『ワイルド・シングス』のデニース・リチャーズ共演によるクライムサスペンス。サウス・ブロンクスでドラッグ・ディーラーと賭して生計を立てるヴィクターの一攫千金を狙った大博打が展開する。監督・脚本フランク・レイズ

あらすじ:ニューヨークの裏世界で、麻薬ディーラーとしてのし上がってゆくヴィクトル(ジョン・レグイザモ)。彼は敵対するグループを叩き潰してシマを広げてゆくが、その野望はとどまることを知らなかった。恋人の友人トリッシュ(デニース・リチャーズ)を通じてウォール街の成功者ジャック(ピーター・サースガード)を知り、金と欲望にまみれたウォール街の魔力の虜になっていく。そして遂に、冷酷無比な麻薬の元締め(イザベラ・ロッセリーニ)と取引し、彼は危険な大博打に出た!だがそこには最悪の裏切りと巨大な罠が待ちかまえていた。(作品資料より)

<感想>ニューヨークの裏世界で暗躍する麻薬ディーラー。彼は恋人の友人を介して、金と欲望が渦巻くウォール街の魔力の虜になっていく。一攫千金を狙った彼を待ちうけていたものは…。主演はジョン・レグイザモだと思って見たのだが、B級のギャング映画ですね。

主人公はブロンクスでドラッグ・ディーラーをしているが、冒頭からアメリカの資本主義を持ちあげ、自分もまた実業家だと言い張る。ドラッグの取引さえもアメリカン・ドリームのひとつ、という割り切った発想は面白いし、大金を手に入れた主人公がウォール街に乗り込み、ドラッグも株への投資も所詮は同じ、と発展してくれれば、冒頭のモノローグも生きて面白くなったはずなのに。

だが、それに近い展開はありながらも、結局はありきたりな抗争劇になってしまうのは、ひどく残念に思う。

前にアル・パチーノ主演の「カリートの道」を見たが、その作品にジョン・レグイザモがチンピラの役で出演していた。それが本作品ではまるで「カリートの道」の主人公カリートを演じているかのような、ここぞとばかりのレグイザモの熱演が光って見えた。

原色を使った照明によるスタイリッシュな映像、早回しなど速度調節を行う見せ方など、一時期、ガイ・リッチー監督らが盛んに使ったテクニックの焼き直しが多いのも、パターンどおりの作品に見える理由のひとつと言える。

「蜘蛛女のキス」のソニア・プラガが貫録を見せる一方、デニース・リチャーズが、B級感をかもしだしているのも辛く見える。しかし、挿入歌の選曲もいいし、映像と音楽が調和しているのがよかった。

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