風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

音を育てる吹き方

2015-10-02 | 音の出しかた研究

パンフルートの音の出方には各自の工房により特徴がありますが、私のパンフルート製作工房の楽器では音は

柔らかく鈍重のため「1つ1つの音を丁寧に扱う」姿勢が求められます。

   

 パンフルート工房楽器を持たれる方は、楽器共通に保有する性格を見極めて吹き方を工夫ください。

柔らかい音の出るパンフルートは管の材質が柔らかい等の要因で音の立ち上がりに少し手間取ります。

これは人が認知できうる最小限の時間単位の内の出来事ですが、固い音の楽器と柔らかい音の楽器を比べることの

出来うる私にとってははっきりとその違いを認識できます。

要因は音を出すため吹き込んだ空気が管内に充満し圧力が高まり音が出る瞬間までの時間の違いにあります。

柔らかい音の出る楽器の吹き方は、息を吹き込むアクションを起こしてすぐに反応を示さなても音をふくらませる

イメージ通りに吹き続けることです。

一瞬遅れて出る音を感じながら先行して空気を送り続け、音をリード(育てる)して行きます。

ここに固い音のパンフルートの一瞬にして立ち上がった音をキープして行く方法との根本的な違いがあります。

柔らかい音のパンフルートは一歩先の空気を読みながら想像力豊かに音を作り上げることができます。

演奏していて次はどんな音に育てて行くか夢は果てしなく、面白くて楽しいです。

   

 

風の音パンフルート製作工房では自然と共に生き、自然の音を大切に育てる楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpmかでどうぞ。



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