いまパンフルート工房内で数ある在庫品の中東日本大震災で被災した松の木を使ったパンフルートのアルトと
テノールを1台ずつ選びそれを集中的に吹き込んでいます。
私は左手で高音管を数管余し下から支えています。 手の当たる部分はこすれて塗料が剥げていきます。
みなさんほとんどの方はパンフルートを1台持たれて演奏されていることでしょう。
当たり前のことをいまさら何の話?・・と思われることでしょうが、パンフルート工房を主宰して数多くの楽器を生
み出してきた私にとってこれほど長い間(とは言っても約1年ぐらい)1台の楽器のみを吹き続けてその音に没頭す
る経験は初めてのことなのです。
パンフルート工房内にある他の多くの楽器たちにとっては1台に集中されるとこの間扱ってもらえるチャンスが減る
わけで迷惑がられていることでしょうが、製作者の演奏技術向上のため我慢をしてもらっています。
パンフルートは1台1台性格や音質・音の立ち上がり方が違います。
今までは楽器を変えるそのつど吹き方もその楽器に合うようにしてきました。
というよりその楽器が要求する吹き方をしないと良い音が出ないのであります。
各パンフルートに合わせて来た結果、製作者の奏法はその場限りの「八方美人型奏法」になったのであります。
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