ぶらぶら人生

心の呟き

『名作の旅、伝説の旅』

2020-10-25 | 身辺雑記

  森本哲郎著

 『名作の旅、伝説の旅』 

 

  


 本棚で長い間眠っていた森本哲郎著の6冊目を読んだ。

 今回、読んだのは題名どおり、名作や伝説の地を巡る旅を綴った本である。

 古いものは1965年、新しいものでも1974年の旅に基づく記録であるから、その土地土地の印象としては、今とはかなり異なるところがあるだろう。

 それでも、不易なものが当然あるはず。特に名作や伝説は変わらないわけであるから、諸外国に疎い私にとっては初めて知ることが多い。

 森本哲郎著の6冊は、積ん読ではなく、購入時に読んでいた。その証拠には、傍線などが加えられている。

 ただ今回読み直して、初めて読む本のように新鮮であった。いい本である証拠であろう。

 三度(みたび)読み直す機会はないだろう。しかし、『ことばへの旅』(1〜3)は、また手に取りたくなりそうな気がしている。いつまでも古びることのない内容の本であるから。

 

 上掲の本の最後のページに、下掲の新聞の切り抜きが入っていた。

 朝日新聞の「天声人語」である。

 現在は、左下に日付が入っているが、これにはない。

 福原倫太郎が昨年、86歳で死去とあり、とそれを手がかりに調べてみると、1982年のコラムであることがわかった。内容も、福原倫太郎の「失敗について」というエッセイ日て書かれたものである。

 視力の衰えた眼には、読みづらい小さな活字である。

 森本哲郎の本に挟んであるから関連のあるものかと思ったが、さにあらず。



 過去にも、取り出した本から思いがけないものが出てきたことがある。

 そのとき読んでいる本に、無意識にものを挟む癖があるらしい。


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大塚散歩(海辺を歩く)

2020-10-25 | 散歩道
 廊下の長椅子での語らいが、もう一時間以上続いている。C15号室とC16号室の人であることは、確かめなくても想像できる。内容までは分からないが、話し声というのは意外にうるさい雑音として聞こえる。多分たわいない話なのだろう。老人の暇つぶし的な?! 

 私は日曜日の慣いで、テレビの<サンデーモーニング>を見ていた。そのときも、雑談が聞こえ、それが終わって、太宰治の「富嶽百景」を読み返しているときも、雑談は続いていた。

 日曜日は職員や掃除担当者がお休みなので、施設全体が静かである。したがって、誰かが囁く人語や人を呼ぶ声などが、思いのほか異様なほど大きく聞こえるのだろう。喫茶店では、雑談が全く気にならないのに……と、思う。ここでは単なる騒音として聞き逃せないのは、声色などで、雑談者の顔がひとりでに分かるためであろうか? 
 聴力は年齢相応に衰えているだろうと思える。老人の耳には、聞こえなくてもいいことが聞こえるという。それかもしれない。
 私の精神的鍛錬ができていない証拠でもあるのだろう。

 窓外を見ると、いい天気である。
 気分転換に散歩に出かけてこようと、1階に降りた。
 いろいろなコースを辿れるが、今日は磯を歩くことにした。
 一巡り2000歩の散歩。


 以下、浜辺の光景。
 

 

  真正面に高島。


 

 東側の岬。


  

 西側の高山(こうやま)と日本海。 


 

 小さな灯台と荒波。

 

 

 帰途、ふりかえると、枯れ草の彼方に高島。

 

 

 道の辺の花は石蕗ばかり。

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一日が始まる

2020-10-25 | 身辺雑記

 朝のひと時。

 いつも、同じように移ろいゆく<時間>なのだが、 朝のひとときこそは、克明に時間が刻まれているような気がする。日の出の光景を眺めながら……。 

 

 自室4階から。朝6時の景。 

 

  6時41分の景。

  

 6時47分の景。

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