今日は、暑さが少しもどったが、それでも、秋の風情は深まるばかり。
今日、完全に開花した我が庭の最後の曼珠沙華。
クリーム色1本と赤色4本。(同じ小さな花壇に。)
今年の曼珠沙華は、これでおしまい。
花数もまた力強さも、例年に比べると貧弱であったが、来年の華やぎを期待したい。
曼珠沙華を詠んだ木下利玄の歌は有名で、過去のブログに幾度かとりあげた。
そこで、今晩は、私の所有する『歳時記 秋』(新日本大歳時記・カラー版)を開いてみた。
俳句の季語としては、
【曼珠沙華】(彼岸花…死人花…天蓋花…幽霊花…捨子花…狐花…まんじゅしゃげ
の項のもと、64句が紹介されいる。
その中から5句。
木曽を出て伊吹日和や曼珠沙華(河東碧梧桐)
なかなか死ねない彼岸花咲く(種田山頭火)
つきぬけて天上の紺曼珠沙華(山口誓子)
捨てきれぬものにふるさと曼珠沙華(鈴木真砂女)
曼珠沙華どれも腹出し秩父の子(金子兜太)