ぶらぶら人生

心の呟き

久しぶりの施設

2020-10-10 | 身辺雑記

 2月のカレンダーがかかったままの部屋に戻ってきた。 

 私の日記によると、この部屋を出て、2月24日に帰宅している。

 家で、一週間くらい過ごすつもりだっとところ、ほどなくコロナによる小中高の一斉休校が始まり、病院や施設の訪問も禁じられるようになった。

 新型コロナの正体もよく分からないまま、特に「老人」がかかれば命の危険があると喧伝され、なんとなく蟄居を強いられる気分になってしまった。施設と家を往復する生活をやめ(施設の方から言われたわけではないけれど)、家からの外出を最低に控え、今日までを過ごしてきた。その間、七か月余り。


 生活環境、特に温度設定の行き届いた施設の生活と違い、外気の影響を直接受ける家では、クーラーなど存分使用しても、今年の暑さは、かなり体にこたえた。

 その疲労もあったのか、9月の半ばころから疲れが出てきた。そして、ついにとてつもない徐脈が襲ってきた。正しくは、不整脈の大暴れ。

 が、検査結果、心臓に異常なし、と分かり、施設への出入りも許可されたので、久々に施設にやって来た。

 かなり雰囲気が変わっていた。良い方にである。入居当時の静かさに戻り、落ち着いた生活が送れそうである。

 老人の施設なので出入りが激しい。配膳車の名札を見ると、消えたお名前、新たに入居された方のお名前がある。欠食札が横になっているのは長期不在の場合であり、入院なさっているのかしら? と推測したり……。(私の不在中も、欠食札は名札の上に横向きに置かれていたのだろう。)

 老人にとっての七か月は、入居者全員平穏無事とはいかないようだ。15部屋中、私の入居当時からおられる人は3人だけになった。いずれも90歳以上の方である。


 夕食に重箱膳が運ばれて、あっ、今日は十日だったと思い出す。

 単調な日々を過ごすなかで、月はともかく、日にちの感覚が寸時抜け落ちることがある。

  

 

     10月10日の夕食[重箱膳]


 長い不在の間、エアプランツやマリモはどうなっているか、気になっていた。

 エアプランツの方は、葉先が枯れ色に変じたものもあるけれど、なんとか無事のようである。(下の写真)

 

 


 マリモの入ったガラスコップの水はカラカラであった。マリモ自体も褐色化していた。Kさんからいただいたものを台無しにしてしまった。が、水を張って眺めている。指で沈めようとしても、一つだけ浮き上がる貝がある。(下の写真)

 

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする