昨夕より夕空が晴れている。この空模様なら、いい月が見られるだろうと、5時半過ぎから空が気になり続けた。
昨夜より低い位置にあるだろうとは想像していたが、夕食膳が届けられても、どこにも月影がない。
諦めて夕食をいただこうとしたとき、山の端の異様に気づいた。
一筋の雲を帯びた赤い月!
今、真正面の平家山の右裾から姿を現したばかり。
こんな場所に月の出があろうとは!
(見当違いの空に、如月の満月を探していたのだった。)
肉眼で見た月は、写真よりも赤く大きかった。
赤い月のことは聞き知っていたが、私の目で見るのは初めてであった。
奇怪さに、一瞬、お日さまかと疑うほどであった。
が、間違いなく15夜のお月さま。
以後、お月さまの存在が気になり、山の端を離れた月が、雲間に隠れたり半ば姿を現したりするのを飽かず眺めた。
17時54分
17時56分
18時12分
18時18分
18時22分
この後は、雲の中の月となった。