ぶらぶら人生

心の呟き

別送の本、二冊

2010-01-28 | 身辺雑記
 昨日、アマゾンから届くはずだった本が入手ができなかった。
 宅急便の、何らかの都合だろうと思っていた。

 朝、郵便受けを見ると、<ご不在連絡票>が入っていた。
 時刻を確かめると、昨日の夕方五時半の配達になっている。
 居たはずなのに、と考えた末、入浴中だったのだろうと納得した。
 佐川急便にすぐ電話し、早速届けてもらった。

 星野道夫著『ナヌークの贈り物』と『旅をする木』の二冊。(写真)

 『ナヌークの贈り物』は、氷の世界に生きるナヌークの写真集であると同時に、自然界の掟<狩るものと狩られるもの><生まれかわっていくいのちたち>について語ったものである。
 少年の<ぼく>に、ナヌークが、語り聞かせる形をとったお話である。
 
 この本は、かつて、氷の世界で共棲したエスキモーとナヌークとの間には、両者を優しく結びつける大切なことばが存在していたことを伝えている。
 あらゆる生命は、同じようにことばでつながり、安らぎに満ちていたことを作者は物語っている。

 氷上に暮らすシロクマ(ナヌーク)の表情がいい。写真家・星野さんとのいい関係がなくては撮れなかった写真のように思える。
 
 もう一冊の『旅をする木』は、草花舎から借りてきた本と同じだが、私の求めたのは、文庫本である。
 前者は、《1995年7月に発行された単行本》であり、後者は、星野道夫さん死去の3年後、《1999年3月に発行された文庫本》である。
 文庫化に伴って、池澤夏樹さん(1987年『スティル ライフ』で、芥川賞受賞)の解説、<いささか私的すぎる解説>と題した文章が載っている。

 <たとえ彼の人生が平均より短かったとしても、そんなことに何の意味があるだろう。大事なのは長く生きることではなく、よく生きることだ。そして、彼ほどよく生きた者、この本に書かれたような幸福な時間を過ごした者をぼくは他に知らない。>
 と、池澤さんは書いておられる。
 星野道夫さんを真に理解した人のことばである。

 本には、様々な感動がある。
 入手した五冊の本を読了したうえで、後日、星野道夫さんの魅力を私なりにまとめてみたいと思っている。

                  
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チューリップの球根を植えて

2010-01-28 | 身辺雑記
 気味の悪い暖かさだ。
 大寒中というのに、真冬の厳しさがない。
 ありがたいことのようでありながら、少々もの足りない。

 暖かいので、先日求めたチューリップの球根を鉢植えした。(写真)
 初めての試みである。
 四つの球根は、みな色が違う。
 うまく咲けば、賑やかな鉢になるだろう。

 昔、父が裏庭に植えた黄色いチューリップが、父亡き後も、長く咲き続けた。花は次第にみすぼらしくなりながらも、春を運んでくれていた。
 しかし、ここ二年、花を見かけない。
 地下で、球根が枯死したのだろうか。
 それに代って、鉢のチューリップが、春の歌を届けてくれると嬉しいのだが……。

            
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