今朝の読売新聞を読んでいて、今日は二十四節気の<雨水>に当たる日だと知った。
小さな囲み記事として、
<雪は雨になり、水ぬるむ頃。野山も春色に染まり出す。桃の節句は少し先だが一説に、きょう雛人形を飾ると良縁に恵まれるとか。>
と、記されていた。
いよいよ春めく季節なのだなと思い、そうだ、あの雛人形を飾ろうと思った。
吉本利一氏作の、小さな雛人形。(写真 上)
少し前、草花舎で見つけ、あまりに可愛く、さりげなく存在する姿に惹かれて求めたのだった。
「てっせん彫木彫」というのだそうだ。
製作者の栞が添えてあった。
<私は、白木の木肌に、日本人の心を感じます。
「なた」のようにずっしり重く、しかも「かみそり」のように切れる「セン」
という大刀で、数百年の年輪をもつ杉や桧をけずります。木彫作品を作ること、
絵を描くこと、この二つが私の生涯の仕事です。>
と。
この雛の顔を眺めていると、波立つ心も静まってくれる。
吉岡利一氏は、陶芸家、吉岡萬理氏の父君だそうだ。
私は、陶芸家の萬理氏の方を先に知り、つい先だって、その父君のお仕事に初めて接したのであった。
下の写真には、私の持っている父子の作品を並べてみた。
私は、利一氏の愛らしい人形を飾りながら、読売新聞の記事にあった、
<きょう雛人形を飾ると良縁があるとか。>
と書かれていたのを思い出し、いまさら良縁など必要ないが、生涯、信頼し合い、支え合える、そんなよき友はほしいな、と思ったのだった。
昨日今日と、朝日新聞のほかに読売新聞が入っている。
先日、Aさん宅を伺って、借りていた本と新聞の切り抜きをお返しし、その時、各社新聞の特色についての話となったのだった。
「私の程度(Aさんが謙遜していわれた言葉)では、読売が結構面白い。……しばらく配達するように言ってみましょうか」
と、言われたのだった。そして、読売新聞が配られることになったのである。長年、朝日新聞を購読してきたのだが、いま、読み比べているところである。
新聞の紙面は、読者の好みによって、様々な顔を見せてくれる。
今日は、早速、読売新聞の「雨水」の記事から、春の到来を感じながら、小さな雛人形を飾ったのだった。
小さな囲み記事として、
<雪は雨になり、水ぬるむ頃。野山も春色に染まり出す。桃の節句は少し先だが一説に、きょう雛人形を飾ると良縁に恵まれるとか。>
と、記されていた。
いよいよ春めく季節なのだなと思い、そうだ、あの雛人形を飾ろうと思った。
吉本利一氏作の、小さな雛人形。(写真 上)
少し前、草花舎で見つけ、あまりに可愛く、さりげなく存在する姿に惹かれて求めたのだった。
「てっせん彫木彫」というのだそうだ。
製作者の栞が添えてあった。
<私は、白木の木肌に、日本人の心を感じます。
「なた」のようにずっしり重く、しかも「かみそり」のように切れる「セン」
という大刀で、数百年の年輪をもつ杉や桧をけずります。木彫作品を作ること、
絵を描くこと、この二つが私の生涯の仕事です。>
と。
この雛の顔を眺めていると、波立つ心も静まってくれる。
吉岡利一氏は、陶芸家、吉岡萬理氏の父君だそうだ。
私は、陶芸家の萬理氏の方を先に知り、つい先だって、その父君のお仕事に初めて接したのであった。
下の写真には、私の持っている父子の作品を並べてみた。
私は、利一氏の愛らしい人形を飾りながら、読売新聞の記事にあった、
<きょう雛人形を飾ると良縁があるとか。>
と書かれていたのを思い出し、いまさら良縁など必要ないが、生涯、信頼し合い、支え合える、そんなよき友はほしいな、と思ったのだった。
昨日今日と、朝日新聞のほかに読売新聞が入っている。
先日、Aさん宅を伺って、借りていた本と新聞の切り抜きをお返しし、その時、各社新聞の特色についての話となったのだった。
「私の程度(Aさんが謙遜していわれた言葉)では、読売が結構面白い。……しばらく配達するように言ってみましょうか」
と、言われたのだった。そして、読売新聞が配られることになったのである。長年、朝日新聞を購読してきたのだが、いま、読み比べているところである。
新聞の紙面は、読者の好みによって、様々な顔を見せてくれる。
今日は、早速、読売新聞の「雨水」の記事から、春の到来を感じながら、小さな雛人形を飾ったのだった。