ぶらぶら人生

心の呟き

パリ土産 (スカーフ)

2008-08-04 | 草花舎の四季

 一足遅れて、スーザンさんが草花舎にやってこられた。
 大きな白い袋が手渡された。パリ土産である。
 その場で袋を開けてみると、スカーフであった。(写真)
 黒地に、金糸と白糸の花柄が刺繍された、品のいいシルクのスカーフである。

 早速、草花舎で試着する。装い方を色々工夫して。
 スーザンさんに言われて分ったのだが、長方形の長いスカーフは、先端のおさめ方に一工夫が施されていた。一方の端に、もう一方の端を差し込めるようになっている。そこには小さな飾りもついていて、日本製では見かけたことのない製品であった。
 オールシーズン、装えるスカーフである。
 今日は紺色のブラウスを着ていたので、その上に装ったのでは映えないかと思ったが、スーザンさんやお客から、エレガントで似合っていると、誉めてもらった。

 お土産を選ぶのは、大変難しい。そこで、私など考えあぐねて無難なものを選びがちだが、スーザンさんのお土産には、心がこもっている。受け取る人に喜んでもらえるものをという心遣いが感じられる。

        * * * * * * * * * * *
 
 日本語の話せないスーザンさんと、英会話のできない私と、お店の仕事の合間には、Yさんも参加の形で、なんとか勉強が成り立つから不思議である。
 スーザンさんは、昨日、海に行かれたという。
 そこで、その表現が中心の会話学習となった。私の用意したプリントの内容と絡めながら。
 昨日、今日、明日という単語に始まって、海に関連して、大きい波、大波、日本海、太平洋etc.。
 派生的には、津波の話になり、地震(earthquake)との関連を話したり……。
 スーザンさんは、私の<earthquake>の<ear>の発音が正しく言えるまで、咽喉を押さえ、発声を訓練してくださる。教えたり教えられたりの学習である。
 単語の構成、日本語の熟語、音訓の読みなど、話題は尽きない。
 動詞の、会話の中での使い方として、<食べる><食べない><食べます><食べません><食べました><食べませんでした>といった言い方の反復練習など。
 電子辞書(最近求めた辞書は音声つき)をフルに活用しながら。

 勉強の時間には、全ての雑念を去り、勉強に集中する。余念のない時間は、瞬時の幸せをもたらしてくれる。学習は真剣そのもだが、なかなか通じ合えないちぐはぐが笑いをかもすし、また、陽性な性格のスーザンさんの、はでやかな笑いが、私を包み込み、ひとりでに笑い合うことが多くなる。
 最後には、それぞれに混乱した頭を抱え、疲れたと言いながらも、苦痛とは感じない。週に1回というペースだから、楽しんでおられるのかもしれない。毎日ということになれば、そうはいかないだろうけれど。

 Yさんが、梅ジュースをサービスしてくださった。蜂蜜が沢山使われていて、適度な酸味と甘味が口においしく、疲れが癒された。
 しかし、梅ジュースをいただきながら、梅酒の話に発展し、さらにお酒、焼酎、ビール、ワインなどの話、度数の話と、日本語と英語を交えての話は、飲み終わるまで続いた。

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8月の庭 (落果した夏みかん)

2008-08-04 | 草花舎の四季
 イヌビワを見上げた目を地面に移すと、夏みかんが草むらに転がっていた。
 拾い上げた落果を、傍らの古びた椅子の上に、載せておいた。(写真)
 三つ目を取り上げようとしたところ、指が実に刺さった。
 指先には、夏みかんの香が残った。
 落果は、時間をかけて大地に返りつつあるらしかった。
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8月の庭 (イヌビワの実)

2008-08-04 | 草花舎の四季
 イヌビワの実はもう熟すのかと、緑の実に混じる黒紫色の実を見上げた。(写真)
 季節は、少しずつ移り変わりつつあるのだろう。
 朝夕の大気にも、ふと、秋の子が潜んでいるように思うことがある。

 草花舎のお手洗いには、小さな花瓶に、イヌビワの実が、さりげなく活けてあった。
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8月の庭 (オニユリの花)

2008-08-04 | 草花舎の四季
 草花舎の庭には、オニユリの花も咲いていた。(写真)
 暗紫色の斑点が特色の、橙色の花は、夏の庭によく似合う。
 激しい夏の日差しにも耐え、ごく当たり前のような顔をして咲いている。

 先々週の月曜日のブログに取り上げた向日葵は、オニユリの傍らにうなだれていた。
 <マティス>と書かれた札が、地面にさしてあった。
 ゴッホではなくて、マティスかと思いながら、萎れた花を眺めた。

 Yさんの話では、<ゴッホ>という向日葵もあるのだとか。
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8月の庭 (クサギの花)

2008-08-04 | 草花舎の四季
 今日は草花舎で、スーザンさんと昼食を共にし、日本語会話学習の手助けをすることになっていた。
 スーザンさんとは同じ団地に住んでいる。が、いつも誘い合うことはしていない。
 私の方が一足先に着き、彼女の到着と食事の準備ができるのを待ちながら、真夏の庭を歩いた。

 今日あたり、クサギの花が芳しい匂いを放っているに違いないと、真っ先に、その木の下に行ってみた。梢々の先端に、上向いて咲いた花は、今が盛りのようだった。ただ、昨年のように、庭全体に漂う芳香はなかった。
 下に佇んだのでは、繁る葉が邪魔をして、花は眺めにくい。
 木から少し離れた位置に立つと、葉を覆うように咲く花の全体が眺められた。が、今年は、香が乏しいばかりでなく、花色もなんだか冴えない。
 もともと、そう華やかな花ではなかったかもしれない?

 真下から見上げ、ひとつの梢に咲く花をカメラに収めた。(写真)
 しかし、梢の位置が高く、小さな花に不似合いなほどの長い花糸をもつ、クサギの花の特徴までは、うまくとらえられなかった。
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