
○新年度が始まった。早速、波乱である。まだ四十九日も過ぎてない。3月が地獄のような展開だったので、年度末の作業自体が「それどころではなかった」のだ。がんばろう日本、はわかるが、今までだって貧しく生きてきて(そりゃ少しは暇な時は娯楽を楽しんできたとしても)ここまで消耗して命を摩り減らして人死にも出てるというのに、これ以上何をどうがんばればいいのかと問い返したい程である。新しくやってきた人たちにもちょっと頑張ってもらったら、少しはバランスがとれるかもしれないが、誰と協力できるのか?また一から関係を作り直さなければいけない春がやってくる。天変地異があろうがなかろうが、それが自分には元々春愁通り越して春の脅威だったわけだから。
週末、数日だけ郷里に帰った。新潟市内は余震が少しあった程度で、東北地方のような被災状況ではない。太平洋側とは山脈を隔てた「裏日本」である。ただしミネラル水は売り切れ、避難の人々も各所に来ている。九州とは違って、町内会の近所の人たちも福島や宮城に地縁血縁者がいる人が圧倒的に多いから、その地域の話を語り合う時の実感が全然違って生々しく心が痛む。やはり同じ「東日本」の切実さである。
キイロイトリと散歩する街中の風景は静かだが、それはそれでそのまま、自分には20年以上「往復はしているが、ここに住んではいない」浦島太郎のような感覚をもたらす。

本日のBGM: Time Judged All (「仮面ライダーオーズ/OOO」)
4歳の甥が一生懸命ストーリーを解説して語ってくれる(爆)ので、どういう話なのか見たくなり、お茶の間で見ていた。放映中の変身シーンの感想といい、いつも雑誌「おともだち」の附録の工作を(下手すると真木先生よりも)余念なく研究している母(甥の祖母)が見せる、その厚紙で組み立てた武器や変身グッズの精巧さに感動する時といい、「…なんでたった一年間の話だってのに、こんなに露骨におもちゃを次から次へと買わせようとするのだ?この特撮番組は…それでまた一年後にすぐ新しい奴が始まるくせに…」と、まず呆れたものだが、その後福岡に戻ってネットで3日間位で、この半年間位のストーリーの展開を読み、全貌を凡そ理解した。先週の話(数えて999回とか)はギャグか?と思ったが、話は随分凝った趣向である。メダルを5×5×5掛け合わせると125通りもあって「こんなのいちいち買ってたらきりがないじゃないのよ全く(怒)」(保護者の談)である。メダルを集める子供の欲望をこの番組が増殖させてグリードに利してどうするんだよ(><)。だが、自分が見ていて気になったのはやはりアンクだ(笑)←スガカンに限らず、やたらインパクトがある上に、どーしても「嫌味な奴」(しかも、喋り方まで成りきっているのが、「子供がこわがりそう」でよい)。こーゆー非人情な奴が、一見朴訥な感じの(こっちは子供が安心しそうな)主人公やら人間たちに結局ふりまわされたりするからおもろいのだろう。というより、どっちかというとこのアンクの人(三浦涼介氏 ※どっちかというと、お母さん似だな表情とかが)のお母さんの純アリスさんがこれまた可愛いのに嫌味な美人で、毎週岡崎友紀とバトルを展開していたドラマ(多分、「ママはライバル」のはず)を、幼少時に見たことがあるぞ自分は(爆)ぐらいの勢いだ(うーむ、己の歳がわかるな><)。BGMとしては、うちの甥もノリノリに踊る主題歌(大黒摩季「Anything Goes!」)でもいいのだが、変身コンボ登場時にそれぞれ「コンボ名をもじった英語題のテーマのかっこいい挿入歌がある」(!?)というコテコテの凝りように驚愕(ミ、ミュージカルか、これは?)。そこで、この番組を知らない人にも音楽だけで疾走感満点になると好評な噂の「タジャドルの歌」をチョイスしてみる。鳥類系の三浦くんの登場のみならず、ともかく他の挿入歌もそうだが火野映司の渡部くんのVocalの声質が予想外に「うたのおにいさん」的にわりと良かったりする。「奇跡の力ここに降臨」テレ朝としては、ここは一つMusic Stationで二人で歌ってもらうべきなのでは?(すげーな、KinKiより若いんだわ^^)なんとなくカラオケでかけあいデュエットしてみたいような歌。なんか昔のV6が歌ってたヒーローものの曲みたいな気がするのは、avex系だからか?
それにしても、特撮の破壊シーンと途切れなく被災地のシーンが流れるテレビの中の景色を、3~4歳の幼児はどういう原風景として記憶していくのだろう。もっとも、かつての幼児の自分も、怪獣映画や特撮ヒーローとロボットアニメと過激派爆破事件と中東戦争と東西対立だののニュース映像とを連続して日常の延長上の無意識の脳裏に留めていたのかもしれない。(20110401)
◇東北地方太平洋沖 募金地震関連 (Yahoo!)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます