「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20110919

2011-09-19 | 矮小布団圧縮袋

○…さて、明日の週明けまでの残業宿題が残っているのだが、なかなか余韻が醒めず夢幻の中にいるようで困っている。台風接近で次第に天気も崩れてきていて、朝のうちに野菜などを買いに行ってきた(キイロイトリはつきそい)。郊外の田園地帯は稲刈りも始まっていて、ヒガンバナも咲いている。道端にはジンジャーも咲きまくっているのだ。
 


 外が涼しいというか肌寒い。放生会が過ぎL'Arcが去ると一気に気温が下がって彼岸らしくなったというのも凄い。しかし気候がようやく秋らしくなったとかのんびり言ってる暇はない。「夏休みの宿題が終わってない小学生」のような情けない気分で非常に困る(おとなげなくて恥ずかしい…)。うーむ、仕事しないと。

本日のBGM:
映画「宿無し犬」(大映、1964) (ファミリー劇場 9/19 12:00~)※音楽:塚原哲夫
 敬老の日はファミ劇chが天知茂特集?に限らず、今は亡き名優特集みたいなのをやっており、夕方5時から江戸川乱歩シリーズもやってるのである。他に田宮二郎や高松英郎の「黒の試走車」(大映、1962)やら、御側用人の岸田森先生が出てる松田優作主演「ひとごろし」(1976)(←おお、これは><いかにも優作ですなあ^^)とか、なんか祝日の地方都市のミニシアターの昭和邦画上映会みたいなマニアックなラインナップが続いている。(宿題をする一方で、テレビの方でタイマー録画を併行しているのだが、こんなのやってると全然進まん…)
 「犬シリーズ」第一作目ということだが、もうモノクロの画面に映し出される戦後の大阪のノワールさと顔ぶれがまばゆい。田宮二郎、成田三樹夫、江波杏子と、若いのだが既に殺気が漂ってるし…そしてもはやここまでしばしば見てると我らのアイドル(?)のような気分になってくる、全然大阪の人に見えないけど(笑)チャーミングなショボクレ刑事(天知茂)や、ツッコミとボケの強力な坂本スミ子さんも登場する。天知さんはこないだのチャンネルNECOの「暁の非常線」みたいなほんっとに極悪非道ないやーな役で若い頃は出てきてたのに、このへんになってくるとだんだん余裕が出てきたというかユーモラスなエッセンスが滋味になってくるようなのだ。(「腐」では全然無いが)逮捕される時のあの鴨井はんの台詞と表情を見てやっていただきたい。逆に、鴨井はんのあの「あれよあれよ」な性格に対し、可愛いが危なっかしくて放っておけないといった風情の当惑の表情を浮かべてるショボクレの応酬も絶妙だ。「座頭市物語」の勝新太郎と天知茂とはまた別の趣で、鴨井はんとショボクレのやりとりのテンポが名漫才(脚本:藤本義一)な所以であろう(もちろん「霧笛が俺を呼んでいる」の赤木圭一郎と西村晃刑事では、こんな関係にはならない)。これも一種の特撮(確かにガンファイトはそうでしょう)ヒーローもののようなもので、やっぱりおもろい上にJazzyなBGMもかっこよすぎ。これでシリーズ化されたのでしょうな。(20110919)




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