Mars&Jupiter

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オレスト・アレクサンドロヴィチ・イェヴラホフの交響曲第1番作品19を聴く

2012-05-02 06:47:54 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日まで忙しくてブログを書く余裕もありませんでした。
前日、前前日まではウォーキングをしていたものの、
昨日は忙しく、ウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1912年生まれのイェヴラホフの作品。
ワルシャワ大学の教授を務める父を持つ一家のもとで、
ワルシャワに生まれた彼は、モスクワ音楽院でピアノを学んだ。
ワルシャワがドイツ軍に1914年占領されると一家は移住し、
1923年にはミンスクに、1925年にはバクーに移り住んだ。
オーケストラの中の演奏者として活躍し、その後も住まいを移し、
1936年レニングラード音楽院に作曲をリャザノフに師事している。
交響曲第1番作品19は1944年から1946年にかけて作曲された。
聴いたCDはアレクサンドル・ティトフ指揮、
サンクト・ペテルブルク交響楽団の演奏によるもの。
第1楽章アンダンテは、ホルンの響きに導かれ弦楽器が加わり、
ゆったりとした旋律がユニゾンで奏でられる。
その主題は繰り返されながら、木管楽器も加わっていく。
やや暗さを持ったこの主題が繰り返されたあと、
対照的な明るくロマンティックな旋律が現れ、
そのあとは打楽器と金管楽器により盛り上がるが、
このあたりは社会主義リアリズム的な音楽の感じがする。
その後も二つの主題がそれぞれ繰り返し現れて、
最後はおだやかな感じで静かに終わる。

第2楽章アレグロ・モデラートは、スケルツォ楽章で、
ソナタ形式で書かれているようで、プロコフィエフを思わせる。
諧謔的な感じの音楽で、速いテンポで進行する曲には、
ショスタコーヴィチからの影響も感じさせるところがあり、
短い楽章であるが、前楽章とは対照的で躍動的である。
2つの主題のうち展開部は第一主題中心に展開され、
2つの主題は再現されて終わる。
第3楽章グラーヴェは、ゆったりとした楽章で、
フルートが主題を吹き、それを他の木管楽器が受け継いでいく。
弦楽器のピチカートに乗ってイングリッシュ・ホルンが旋律を奏で、
やがて弦楽器がそれを引き継いでいき、ヴァイオリン・ソロが入り、
再びフルートが主題を奏でて終わる。
第4楽章アレグロ・マエストーソは、金管楽器を中心に、
勇ましい行進曲風の主題を奏でて始まる。
第1楽章の主題も顔を出すが、やがて行進曲風の主題が現れ、
第1楽章の主題が絡み合ったあと、冒頭の主題が展開されていく。
盛り上がったあと、トランペット・ソロが鳴り響き、
それを木管楽器と金管楽器のソロで引継いでいく。
ティンパニが鳴り響いたあと、再び冒頭の主題が繰り返され、
フルートとトランペットが主題の音型を繰り返し、
ヴァイオリン・ソロが旋律を奏でたあと、弦楽器中心の音楽となり、
最後は低弦と木管楽器の音が残り、静かに終わる。
コメント
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