Mars&Jupiter

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アドリアン・ヴィラールトの「めでたし、天の女王」を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2009-12-23 07:50:15 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1490年頃生まれたヴィラールトの作品。
ブリュージュ出身と考えられる彼は、パリで法律を学び、
1522年から1525年の間、フェラーラのエステ宮廷で活躍した。
1527年まではミラノ大司教イッポリート・デステの礼拝堂歌手を務め、
1527年12月からはヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の楽長に就任し、
亡くなるまでその職の地位にあったようである。
今回聴いたCDはブルーノ・ターナー指揮、
プロ・カンティオーネ・アンティクヮの演奏によるものである。

「めでたし、天の女王(Ave Regina caelorum)」は、
1539年ヴェネツィアで出版された「ヴィラールト4声モテトゥス集」の
第2巻に収められた4声による作品である。
ゴンベールでとりあげた作品とタイトルは同じなのだが、
最初の「めでたし、天の女王」だけが歌詞が同じで、
そのあとの歌詞は全く異なっているが、
聖母マリアを称える内容であるのは同じである。
最初は単旋律で始まるが、すぐに他の旋律が重なりあい、
上の2声が5度のカノンを展開し、下の2声は旋律要素を模倣し、
その中で作り出されるハーモニーは美しいものである。
コメント
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