Mars&Jupiter

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横浜から星川まで、そしてフラウエンロープ(ハインリヒ・フォン・マイセン)の「ある愚か者がいた」を聴く

2009-12-15 05:15:13 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
今回とりあげるのは1250~60年頃に生まれたフラウエンロープの作品。
ハインリヒ・フォン・マイセンともいう彼はミンネジンガーの一人で、
プラハの宮廷でも活躍し、地位を得ていたようである。
フラウエンロープは、「女性(聖母)への賛美」という意味を持っているらしい。
今回聴いたCDはトマス・ビンクレー指揮、
ルネサンス合奏団の演奏によるものである。

「ある愚か者がいた(Ez warent ein narrenwise)」は、
ショーム(シャルマイ)とフルートとハープ、フィードルの伴奏に乗って、
バスが歌う旋律は奥ゆかしく素朴な感じである。
女性との話をしているうちに二人の間に愛の実が芽生えたと思い込んだ
うぬぼれた愚かな男のことを取り上げながら、
最後は教訓的な内容となるミンネザングらしい格調高い作品である。