Mars&Jupiter

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オズヴァルド・フォン・ヴォルケンシュタインの「五月は美しいさざめきに満ちて」を聴く

2009-12-12 12:01:26 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は忘年会がありウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1377年頃オーストリアに生まれた、
オズヴァルド・フォン・ヴォルケンシュタインの作品。
ミンネジンガーの伝統を受け継ぎ、多くの世俗曲を残した。
ヨーロッパから小アジアまで広い地域を旅行した。
この2曲は高校時代に買ってよく聴いていたLPレコードにもあり、
演奏者もルネサンス合奏団のものがほとんどであるのだが、
なぜかこの作曲家の作品だけは違う演奏家のものであったが、
今回聴いたCDはオズヴァルド・フォン・ヴォルケンシュタインの作品集で、
トマス・ビンクレー指揮、ルネサンス合奏団の演奏によるものとなっている。

「起きなさい!マレデル!(Stand auff,Maredel)」は、
テノールとメゾソプラノによって歌われる明るい感じの曲で、
2つの楽器も絡み合いポリフォニックな部分がみられる。
農婦が朝早くから雇われ農婦を起こしている様子、
両者のやりとりが描かれた庶民的な曲である。
「五月は美しいさざめきに満ちて(Der maim it lieber zal)」は、
CDではフルートとフィードルがバックで演奏し、
メゾソプラノとフルートが鳥の鳴く声を模倣する。
つぐみ、うぐいす、ひばり、ほととぎすと色々な鳥の種類が、
詩の中に登場し、にぎやかな森の様子が描かれる。
そんな鳥のさえずりを聴きながら杯を傾ける詩人の
自然を満喫している姿が想像できる名曲である。
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