Mars&Jupiter

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ハヴァーガル・ブライアンの交響曲第3番嬰ハ短調作品25を聴きながら二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2008-11-26 08:13:41 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1876年生まれのブライアンの作品。
彼の略歴については管弦楽編で触れたので省略する。
CDの解説によると、交響曲第3番嬰ハ短調作品25は、
1931年5月頃から作曲にとりかかったようで、
当初はピアノ協奏曲として構想されたと推測されるようだ。
グランヴィル・バントックとの手紙のやりとりの中で、
「協奏曲を交響曲に変えた」という文があることからのようだ。
2つのピアノが入る交響曲のスタイルは、
確かにそのような経緯の痕跡を留めている感じがする。
交響曲は1932年5月28日にオーケストレーションが完成したようだ。

第一楽章アンダンテ・モデラート・エ・センプレ・
ソスティナート・エ・マルカートは、ピアノとともに
金管楽器・打楽器が勇ましい歯切れのいい旋律を奏でる。
もうひとつ登場する旋律は甘くロマンティックである。
しばらくピアノ協奏曲風な感じも見せながら曲は進行する。
魅力的なロマンティックな旋律が流れたあと、
情熱的な感じで音楽は盛り上がりをみせたあと、
ピアノ伴奏に乗ってフルートにより幻想的な旋律が現れる。
そしてその後弦楽器に移ってから音楽は再び盛り上がりをみせ、
勇ましく荒々しい旋律、リズミカルな旋律が登場する。
何しろ混沌とした感じで曲想はめまぐるしく変わっていく。
やがて弦楽器によるおだやかな音楽となり、煌めくような音を
ピアノがちりばめながら幻想的な世界を作り出していく。
音楽はやがて一時的に盛り上がりをみせたあと、
ピアノとティンパニ奏者による協奏的な音楽に入る。
ティンパニの荒々しい部分と、ピアノの颯爽としたところがいい。
最後はゆったりとした行進曲風の旋律が流れながら、
金管楽器が加わり、壮大で華麗な感じで終わる。

第二楽章レント・センプレ・マルカート・エ・ルバートは、
ヴァイオリンやフルートのソロが魅力的な旋律を奏でていく。
金管楽器により一時的な盛り上がりがあったあと、
ゆったりとした中ヴァイオリン・ソロが流れるような旋律を弾き、
ヴァイオリン・ソロによる協奏曲風の音楽に一時的になる。
ティンパニが加わり、荒々しさを加え、壮大な音楽となり、
徐々に盛り上がりをみせ、ピアノもそれに加わっていく。
その後オーボエによる旋律が奏され、フルートにも引き継がれるが、
この旋律はイギリスらしい田園風・牧歌風の音楽で、
そのおだやかな旋律が奏される中で曲は終わる。
第三楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは、
冒頭イギリスらしい颯爽とした祝祭的な旋律が、
金管楽器により奏され、華やかで印象的である。
トリオ的な部分は夢見るようなワルツ風の音楽である。
その後颯爽した最初の旋律とワルツ風の旋律が交互に現れ、
最後は再び冒頭の颯爽とした祝祭的な旋律が、
金管楽器を中心によって奏され、ワルツ風の音楽の一部も、
華やかな感じでアレンジされて、祝祭的な雰囲気の中で終わる。

第四楽章レント・ソレンネは、冒頭バス・クラリネットにより、
主題が奏されるが、それはレクイエム風で哀愁を帯びている。
弦楽器などが加わり、ゆったりとした中に情熱的に、
そしてロマンティックな音楽が展開され、ピアノ独奏が加わる。
そのあとトランペットがファンファーレ風の音楽を奏でる。
ティンパニが加わり、展開部に入っていく。
やがて再びピアノが加わり、荒々しい音楽となっていく。
そのあとは、ニールセン風な雰囲気を加え現代風となるが、
ピアノが再び加わってからはロマンティックな感じになり、
最後はフィナーレに向かって金管楽器が加わり、
ハッピーエンドのように明るく華やかな中で全曲を閉じる。
コメント
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