goo blog サービス終了のお知らせ 

そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

アメリカ海兵隊の矢臼別で事故

2013-06-12 | 政治と金

私の町には、日本最大の自衛隊の実弾演習場がある。かつては農地で、未墾の地はパイロットファームになるはずであった。矢臼別演習場である。数年前に亡くなられた、川瀬氾二氏が最後まで、反戦地主として国に土地を売らなかった。その意志は今でも仲間によって引き継がれている。

自衛隊の実弾射撃も地鳴りがして、平和な農村は穏やかでない。1997年から、ことDsc_0362_3もあろうに沖縄の負担軽減を謳い文句に、アメリカ海兵隊が実弾演習にやってくるようになった。2,3年前に砲弾とこともあろうに米兵のタバコの火で、何度も野火を起こしている。消化作業をするのは、日本の自衛隊である。滑稽な構図である。

今年もアメリカ海兵隊はやってきた。射撃訓練を一般公開するといっていた、その初日の11日早朝に、信じられない誤射をした。

155ミリりゅう弾砲という砲弾を、目標から4キロも外れてしまったのである。近隣の農家の牧草地に落ちてしまった。画像は、NHKニュースを失敬したものである。この事故は地元紙以外あまり大きく取り上げていない。

信じられないのは、目標を4キロも離れていることと、これが実弾演習の初日の出来事だというのであDsc_0366る。こんな田舎で実弾演習する緩みか、新参者がドカンとやったに違いない。あるいはこんな技術レベルで、アメリカは戦争をやっているのだろうか? 被弾した牧草地には大きな穴が開いている。

実弾が落ちたところは、この辺りで最も交通の盛んな国道から、わずか500メートルほどの所である。住宅からも、700メートルしか離れていない。多分住宅辺りに落ちでも、過疎地であるから被害は一戸ということになるのであろう。

過疎地に、迷惑施設がやってくる理由は反対者も被害者も少ないからである。おまけに、自治体はとなると地域振興になると歓迎する。迷惑料も結構もらえる。海兵隊演習受け入れの見返り施設が、いくつかこの町にもある。沖縄の負担軽減をダシにした、ハコものである。ご多分に漏れず、利用しがってが悪く使用規定がこと細かく決められている。利用者が少ないのは当然である。

今回の事故は全国各地で起きている、アメリカ海兵隊の身勝手で横暴な出来事と同じものである。関係者は事故の解明を要求しているが、海兵隊の撤退以外に解決方法などあるはずもない。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 演出に成功した米中会談 | トップ | 混合診療を認めるべきではない »
最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
先生? (秋田の田子作)
2013-06-12 20:52:48
先生?

今後の日本の進むべき進路を聞きたい?


私らが生まれる前に、第二次世界大戦が有り、我が日本は無条件降伏という状態になり約70年。


ちょっと質問ですけど、何だかんだでアメリカ植民地なんですが、アメリカ領土から沖縄は日本に返還されたみたいですが、アメリカにしてみたら戦争に負けて植民地支配の国が何を言っているのか?

そんな風にしか見えませんね?
この国の政治家にしろマスコミも、敗戦国ゆえの流れなんじゃないですか?


このような連日の政治問題議論は、徹底的な武力行使か庶民によるデモ行動により命と引き換えしかないような?

人間社会も自然界も弱肉強食は変わらないんですね。
返信する
田吾作様 (そりゃないよ獣医さん)
2013-06-12 21:44:10
田吾作様
戦争の認識が極めて独善的で、史実を平気で無視されています。
戦争は誰が起こしたのか、何のためにやったのか、戦略は持っていたのか、敗戦を思考過程の中に取り入れず、ひたすら国民を死に追いやってきたことなどを、今こそ見直すべきなのです。

自然界に「弱肉強食」のシステムは存在しません。
人間が作り上げた虚構です。以前にも書きました。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治と金」カテゴリの最新記事