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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

今日は沖縄終戦の日(慰霊の日)世界は新たな戦火を求めて彷徨うのか

2025-06-23 | 戦争

今日は沖縄慰霊の日である。指揮官の牛島中将の自害した日である。今年参加するつもりであったが、諸事情により一年延ばした。
沖縄戦は本島にアメリカ軍が侵攻した、4月1日から今日6月23日は実質沖縄の終戦の日である。この間84日であるが、死者は島民がおよそ12万人、軍人が11万人で、23万人ほどが亡くなっている。
封鎖された空間を大量の兵器と弾丸で攻め続ける姿は、現在の圧倒的兵器で空爆し戦車で展開する地上戦に重ね合わせることができる。イスラエルがガザを攻め始めたのは、2023年10月7日であるから二年に3月足りない。ガザの死者は7万人を超え10万人にはなるであろう。
この二つの戦火をどちらが酷いかなどと問うつものではないが、死者の数と戦闘日数を比較すると、ガザの現状の悲惨さを見ていると、いかに沖縄が悲惨で絶望的な戦いであったか推して知るべしである。
ガザの住民は200マ人であるから犠牲者は5%である。沖縄は住民の25%が犠牲になっている。しかも半数は民間人である。
沖縄本島に限れば、たった84日の戦いである。その中には、日本兵に殺害された人や、集団自決した人や、仲間の兵士に殺害された人もいる。
私が計数時間かけて聞き取った、沖縄戦を戦った兵士は、10月まで山野を逃げまどい、顔見知りの戦友の呼びかけで投降したのであった。神国の日本は負けないと信じていたという。戦後、無謀な戦いであったことを知り、軍や国を恨んでいた。そこはガザと大きく異なるが、それがかえって沖縄地上戦の悲惨さを特殊なものに変える。
人類は同類を殺害する唯一の生物である。そして過去の経験から学ばない愚かな生物でもある。
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