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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

新たな戦争に向けての時間稼ぎ、

2025-06-24 | 戦争

黒澤明の代表作「用心棒」で、用心棒役の三船敏郎が、ある町で果てしない抗争する、2組が手打ちをした。と、酒屋の親父に囁かれた時である。おやじは、これで町も静かになると言った。
三船は、「馬鹿やろう、ヤクザが手打ちする時は、もっとデッカイ喧嘩をするためだ!!」と怒鳴り返した。今朝の、トランプがイランとイラクは停戦後合意した。これで平和になると言ったのを聞いて、用心棒のこの場面を思い出した。
アメリカとイスラエルはやるだけのことやった、これ以上はないというとこであろうか。イランは辟易しているのであろう。アメリカが出て来たのではかなわない。とりあえずここは納めるという所であろう。トランプは唐突にイランとイスラエルは停戦に合意したと発表した。
手打ち(停戦合意)がされるなら、彼らは新たな戦力を蓄え、次は新たな勝利に向けて、新たな報復に向けて雌伏の時間を持ちたいということである。
そもそも、10年前に折角まとめたイラン核協議をトランプが蹴飛ばし離脱したことが大きな問題である。合意に矛盾点がってもそれを検証するシステムがあればいい。交渉能力のないトランプは、国内の岩盤支持層やイスラエルの建前もあって蹴飛ばしたのであろう。そのツケが現在のイランである。
イランは平和利用と言いながら核開発を促したのは、トランプである。この流れをトランプは理解できないでいる。
さらに1995年の、アメリカ仲介のオスロ合意を蹴飛ばしたのは、イスラエルである。
今回の停戦協議は、パーレビ―の末裔をマスコミに披瀝させながら、やったのはまずかった。トランプの外交交渉の下手の象徴である。
イランは道義の国家である。理の通らないことには従わないが、今回の国際法に明らかに違反するアメリカの攻撃に納得しているわけではない。
イランはIAEAに加入して査察も受け入れている。そのIAEAは、イランは核兵器を明かに所有している。90発も所有しているとのことである。そのイスラエルはIAEAに加入していない。当然第三者による傍証もない。
そのイスラエルは、イランは核兵器を所有していて、イスラエルの破壊を狙っているとの主張は消えていない。
イスラエルは被害者を装う侵略者とイランは言って憚らない。イスラエルは中東最大の反イスラエル国家であり、革命前の良好な関係をイスラエルは望んでいる、即ち狙いは核ではなく実は体制であったと表明したようなものである。
イスラエルもアメリカも協議が苦手なのである。そしてイランは今回の停戦で、次に備える時間を獲得したことになる。60年前の黒澤明の言葉をいみじくも主命したことになる。

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