
原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場をめぐり、長崎県対馬市の比田勝尚喜市長は今日(27日)、文献調査を受け入れないことを表明した。市議会は今月、文献調査を受け入れる決議を獲り、10:8で受入れのの推進を求める請願を採択していた。最終判断を市長がすることになっていたが、市長はこれを受け入れないと決断をしたのである。
比田勝市長は閉会日の今日市議会で、「議会の請願採択を重く受けとめながらも、市の将来に向けて熟慮した結果、文献調査を受け入れないとの判断に至った」と説明した。
判断理由に市長は真っ先に風評被害を上げ、「16億の漁業、20億の観光事業が真っ先に被害を受け、20億円の調査費用にあわない。韓国人観光客の減少などが少なからず発生する。」と理由を述べた。
北海道では寿都町と神恵内村が、町を二分しながら文献調査受け入れを強行している。金欲しさの判断であるが、何処も日本の僻地は人口減と高齢化が進行している。
おもらいの金は地域を”金”として潤しているが、地域の産業の振興にはならない。沖縄がいい例である。金は降りてくるが、新たな持続的産業が起きないどころか、かえって抑制する効果すら見られる。
捨て所のない「核のゴミ」を、日本は未来永劫に抱きかかえるしかないことを国に理解させるためにも、こうした危険物が持って行き場がないことを理解させるためにも、こんなもの受け入れるべきではない。対馬市長にアッパレをやりたい。
今回の対馬市長の対応に大きな拍手を送りました。
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記者会見上の表明とは重みが違う、立派だ!