そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

五輪を醜く仕立て上げる政治屋と寄生企業

2021-07-21 | オリンピック

なんだかもうボロボロのオリンピック開催である。開催まであと一日という中で、競技者に26名もの陽性者が出ている。濃厚接触者を巡って他国とは大きな違いがそれぞれある。逃げ出したのもいたが、コロナに対する思いも世界各国間で差がある。選手村に入らない選手団もある。
トヨタはCMを中止したし、積極支持から撤退する企業が続出してる。小物を無料提供していた多くの企業は、マイナスイメージが大きくなる”TOKYO2020オリンピック”の評価を下げ遠ざけた。コカ・コーラ以外の飲み物を持ち込むときには、ラベルを剝がさなければならない。
開会を宣言する名誉会長の天皇の意向を、菅政権は握り潰した。皇族は開会式の天皇以外にはほとんど欠席する。
大会の目的も右顧左眄で、誘致に掲げた「復興五輪」は被災地を聖火リレーのコースからもからも外してしまうし、新たに菅義偉総理が掲げた「コロナに勝った証」とはほど遠い状態である。コロナに敗北した証でしかない大会を、安全安心などどこにあるというのだろうか。
NBCは6月に1300億円以上の売り上げをして順調で、リオでの売り上げをすでに上回っている。日本ではパソナが大儲けしているが、菅総理の決断を歓迎のことしきりである。オリンピック息の頃のために、前回のロサンジェルスで選択した、金になるものなら何でもありの商業主義が限界にきているのである。
2024年のパリ、2028年のロサンジェルスは対立候補が早々と辞退したし、2032年は唯一の立候補地ブリスベンがすんなりと決まっている。経済効果に疑問が大きくなって、どこも二の足を踏んでいる。
今日開催都市東京は1800人越えのコロナの新規感染者が出ている。尾身会長は来月になると3000人を超えるだろうと予測している。つまり五輪開催の後半に、過去最大になるということである。どこが安心安全だか知らんが、政治家なんて身勝手なものである。政治的思惑から、現実をいくらでも無視続け真逆のことを口にする。それが政治判断である。自らの政権の延命を優先する、菅義偉の、競技者や国民こことなど何も考えていない発言である。
コロナ禍が幸いにも洗い出してくれた商業主義の醜さ、スポーツとは見無関係の政治主義を、今回の無理押し開催の教訓とすべきである。
コメント (1)
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