そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ワクチン頼りの危うい五輪は画餅におわる

2021-07-03 | オリンピック

ワクチン接種計画がボロボロである。菅義偉首相は、アメリカバイデン大統領に初謁見の名誉を受けるべく渡米した。そこにはもう一つ思惑があった。ファイザーワクチンをもらい受けるためであった。ファイザーCEOから国のトップとしか会談しないと言われたためである。
ところが、ファイザーCEOは電話でしか応対してくれなかった。しかし、4億人分確保したと嬉々として帰国した。発表はお調子者河野洋平に発表させている。金額については詳細は不明であるが、言い値に違いなかろう。
先月末には、毎日100万人を接種と公表したが、それだって一月で3千万人が一度目の摂取にしかならない。なのに、接種会場で廃棄が起きていたり、ワクチンが自治体に届いていなかったりと、接種が進んでいない。
菅総理が、ワクチン接種が進めばオリンピックが順調に進み、それを背景に総選挙に打って出るという皮算用が崩れ去る。
当初から、ファイザーワクチンはアメリカの近隣に、中国を見倣いワクチン外交の手段に考えていたと思われる。疫学的に考えても順当な戦略である。
菅総理は確約してもらったように述べているが、ファイザー側は努力するとしか述べてはいない。
ともかく、9月に4億本は無理である。それに日本に限ることではないが、世界各国では、接種率が60%を超えることはほとんどない。日本には、ワクチン嫌いが相当数いるようで、50%に届くこともないだろう。集団免疫が有効とされる60%にはほど遠く終わるである。それと集団免疫に重要なポイントがスピードなのであるが、これもワクチン供給が停滞するようでは希望も薄い。
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