国内に大量の飢餓人口を抱える世界最貧国の北朝鮮であるが、世界唯一の超大国アメリカと堂々と渡りあう。これはお見事である。
政治的にはすっかり破綻していながらも、政治体制の問題とはせず、ひ たすらアメリカ、日本を悪人に仕立ててて結束を図っている。
社会主義体制を標榜する独裁国家、金王朝を堅持する世襲制の国家、国家予算の60%を越す軍事予算の先軍体制の国家。
成功したかどうかも確認されていない、核兵器、あるいは核兵器開発を武 器に、各国におねだりをする。とても理性的と思えない国家を堅持する金正日体制。それに、従順に従うアメリカや中国それに韓国も判断基準すら失っているように思える。
最貧国の、わがまま国家のために用意された、6者協議の合意事項などどこ吹く風と平気で無視するし、交渉経過などあってないように予告も無しに新たな課題を突きつける。この国の政治にに”矛盾”と言う言葉は存在しない。金正日体制堅持しか存在しないのである。
世界史上にこのような国家がかつて存在したであろうか。これからもこのような国家は出現することはないだろう。もうこれは、世界遺産に指定するしかない。
日本の、復古的国粋主義者の安倍晋三にとっては、これほどありがたい存在はない。憲法改正、軍事強化、アメリカ従属、拉致問題、教育改革、愛国心・・・これらを訴えるためには、北朝鮮の存在、金正日体制は、危機感を煽るためには欠かせない存在である。
そうした意味でも、金正日体制を世界遺産に指定すると、安倍ボンが一番喜ぶことになるであろう。ぜひとも世界遺産に。