欠点だらけの「国民投票法」が、衆議院よりもすんなりと参議院を可決した。この法律は、憲法の賛否を問う以前に、多くの欠陥を持った法律である。本ブログの4月17日にかなり細かくく指摘した。http://blog.goo.ne.jp/okai1179/d/20070417
しかし、国民投票法の陰にか隠れて「イラク特措法延長案」が衆議院を通過する。好戦的であり平和と対峙する意味でこの二つの法案は同質のものである。
今すぐの形で見えるところは、この法案の目指していることが具体的で解かりやすい。戦争をやりたいときには、理屈などなくても出来るという環境の整備に他ならない。
アメリカのイラク侵攻は、イラクに復興不能なほどの破壊と殺戮をもたらした。この戦争の全ての責任者であるブッシュ大統領を未だに支援する安倍ボンは、犯罪的行為であるといえる。
現実のこの程度の自衛隊の支援など、3500人(イラクの発表では1万5千人になるとされる)も兵士を亡くしているアメリカにとっては、軍事的にはへのツッパリ程度の意味しかない。しかし、政治的意味は、アメリカを含む世界的な反戦運動の中できわめて大きいといえる。議会にイラク戦争を否定されるブッシュを励ます効果は十分である。
安倍ボンの発言は、平和と安全保障とを同義語として用いている。中東の平和は不可欠だそうだが、平和のためには先ず武器を持つことが前提になるということである。
それではイランや北朝鮮の核開発を否定は出来ない。もちろん平和憲法も目障りなのだろう。