子供が歯をぶつけた場合は以下の症状が起きます。
1 歯が欠ける
2 歯がグラグラする
3 歯の根が折れる
4 歯が抜ける
今回は歯が抜けてしまった場合です。
歯をぶつけてしまって、永久歯が抜けてしまうことがあります。ほとんどの場合が上の前歯です。
歯が抜けてしまうとびっくりしてパニックに陥ってしまうものですが、歯科医院に行く前に「やるべき大切なこと」があります。
それは、抜けてしまった歯を「乾燥させないこと」です。
歯科医院に行く前に、歯を乾燥させないようにしておいて欲しいのです。
例えばティッシュに包んで持ってきてしまうと、乾燥してしまいますし、ティッシュの繊維が歯にくっついてしまってその後の処置がしにくくなります。
歯を乾燥させないためには以下の4つの方法があります。
1 保存液につける
2 生理食塩水につける
3 牛乳につける
4 口の中に含んでおく
順番に説明していきましょう。
1 保存液につける
抜けてしまった歯を保存するのに適した保存液というものがあります。が、これは専門的なもので病院や歯科医院、学校の保健室などでしか手に入りません。歯が抜けてしまったという緊急事態に対応できるものではありません。
2 生理食塩水につける
これは保存液よりは手に入りやすく、薬局やドラッグストアで買うことができます。しかし、緊急時に手に入れることはやはり難しいものです。コンタクトレンズの保存液として生理食塩水を持っていることがあるかもしれません。しかし、コンタクトレンズの保存用の生理食塩水には消毒薬が入っていることがあって、抜けた歯の保存には向いていないこともあります。
3 牛乳につける
これが最も現実的な方法です。牛乳ならコンビニやスーパーですぐに手に入ります。小さいパックの牛乳を買って中に入れて歯科医院に持っていくのが一番いい方法であるといえます。
4 口の中に含んでおく
最終手段として口の中で唾液にさらしながら、乾燥させないようにする方法があります。唾液は最も適切な「保存液」といえます。ただ、子供の場合はずっと歯を口に含んでいることが難しいことがあります。年齢を考えて行うべき方法で、やはり、上に記した牛乳につけるのが一番いい方法でしょう。
歯が抜けてしまったら、なるべく早く元に戻す必要があります。急いで歯科医院や病院に連絡しましょう。歯が抜けてから90分以内に元に戻すと、かなりの確率で元通りになります。
そうそうあることではありませんが、歯が抜けてしまった場合の対処は頭に入れておくといいでしょう。
小幡歯科医院
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