歯を抜く場合は「抜く理由」と「患者さんの了承」が必要です。
この「抜く理由」というのは「歯科医学的にみて抜いた方が良い」ということです。
ですから専門的な知識のない患者さんにはわかりづらい部分が多々あります。
また患者さんにも「抜きたくない理由」があります。
この両者の理由が一致していれば治療上問題は起こりません。
時としてこの両者がとてもかけ離れている場合があります。
もちろんそういう場合はじっくりと話し合う必要があります。
両者の価値観が一致(ほとんどの場合が妥協によるもの)しないまま治療に入ると
トラブルになりかねません。
もっとも大切なことは、患者さんと歯科医が同じ方向を向くことだと
考えています。