歯の白さを維持する新しい口腔ケアグッズを導入しました。
歯のクリーニングを行っても、しばらくすると歯に着色が再びついてしまうものです。
その原因はコーヒーや緑茶、紅茶、ウーロン茶などのお茶類、タバコ、赤ワインなどです。
せっかくクリーニングしたのだから、その歯の白さを維持したいものです。
歯を白くすることを謳った歯磨き粉もたくさん売られていますが、私が今まで一番効果があると感じていたのが「アパガードリナメル」です。
これは着色を落とすというよりも、歯の傷にアパタイト粒子をしみこませて着色しにくくするという歯磨き粉です。
最近、「分割ポリリン酸」を主成分とするホワイトニング効果のある歯磨き粉があることを知りました。
ポリリン酸とはなんだかかわいい名前ですが、もともと生物の体の中にある成分でリン酸が複数個連なった(ポリ)状態です。
ポリリン酸にはいろいろな効能があります。その連なる数によって短鎖、中鎖、長鎖に分類されますが、ホワイトニング効果があるのは短鎖ポリリン酸です。中鎖や長鎖のポリリン酸には抗菌作用や組織の治癒を促す作用がありますが、それらはまた別の機会にお話しします。
短鎖ポリリン酸は歯についたステインを落としやすくしたりつきにくくしたりする作用があります。ホワイトング効果というよりクリーニング効果と言った方がいいかもしれません。
早速試してみました。
私の歯です。
タバコは吸いませんが、毎日飲むコーヒー、お茶、ハーブティによって着色がひどいです。
先ほどの歯磨き粉とデンタルリンスを1週間試してみました。
その結果は、、、、
白くはなりませんでした。
分割ポリリン酸の歯磨き粉やデンタルリンスでは白さを維持することはできても、目に見えて着色を落とすことはできないようです。
そこでもう一つのアイテムを使ってみました。
分割ポリリン酸がしみこませてあるスポンジです。
これに水や分割ポリリン酸歯磨き粉をつけて歯をこすります。
簡単に着色が落ちました。
2~3分適当にやってみた結果です。歯と歯の間には届きませんが、とりあえずという意味では十分な効果です。
このスポンジはどこかで見たことがあると思ったら、市販で売っている汚れ落としと同じものでした。
メラミンフォームという物質で物理的に汚れを落とすものです。
以前はメラミンフォームで歯の着色を落とすのは危険だと言っていました。長く使っていくと歯に傷がついて、かえって着色しやすくなるからです。
今回紹介したスポンジには分割ポリリン酸が含まれていて、化学的に汚れを落とします。
しかし、このスポンジでも歯を強くこすると傷がつく恐れがあります。弱い力で着色を取ろうとすることが大切です。
自分で試してみても、分割ポリリン酸は今までホワイトングを謳った製品の中で一番効果がありそうです。
少し気になる着色なら、スポンジで白くなります。
歯科医院にクリーニングに来る期間を延ばすことができる製品です。
小幡歯科医院
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