よく聞かれる質問で、答えに窮するものがあります。
治療が終わった後に、「この歯はどれくらいもちますか?」と言われることです。
実は、術者にもわかりません。
「だいたい10年はもつだろう。」
「もしかしたら、20年持つかもしれない。」
「完璧に治療できたので30年行くかもしれない。」
から
「10年もたせるのは厳しい。」
「5年もてばいい方だ。」
「2,3年でダメになるかもしれない。」
まで、いろいろな予測をします。
そして、その気持ちを正直に話すようにします。
ですから、長くもちそうか、そうではないか、はなんとなく伝わると思います。
しかし、何年くらいもつかという予測は立てられません。
外れることもよくあるからです。
やはり、長くもったほうが患者さん、術者ともに嬉しいことなので、長くもたせる努力が必要だと思っています。
それには、日頃から歯磨きをしっかりして定期検診でチェックすることは当然のこととして、以下のことが大切です。
・砂糖や異性化糖などの甘いものを控えること
・歯ぎしり、食いしばりを減らすこと
・タバコを吸わないこと
・タンパク質不足にならないようにすること
・運動して筋肉不足にならないようにすること
このブログで再三書いてきたことです。
そして、歯がが長持ちするために重要なことは強いストレスをためないことです。
(ストレスが全くないのも体にはよくないそうです。)
もしかしたら、歯が悪くなる一番の原因は精神的なストレスであるかもしれません。
それくらい、ストレスによって歯が悪くなってしまった人を診てきました。
コロナ禍で特にそれを感じるようになりました。
自分を大事にして過度なストレスにさらされないように、日常生活を送っていただきたいものです。
小幡歯科医院