小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

なかなか治らない口内炎の原因は歯周病菌か?

2011-01-24 06:42:00 | 口内炎

                

口内炎の発生原因に細菌がからんでいるという説があります。

               

ただ、その原因菌は歯周病菌ではなく溶血性連鎖球菌(以下、溶連菌)

です。

                  

溶連菌は咽頭炎(のどが痛くなる)を起こすことが多いので、歯ぐきや舌にできた

1つや2つの口内炎が溶連菌でできたとは考えにくいです。

                  

ただ、たまたまできた口内炎を溶連菌が治りにくくするということは考えられます。

         

その場合には抗生物質の入った軟膏が有効です。

              

この軟膏は一般の処方では手に入らないので、1ヶ月以上治らない口内炎が

ある場合は大学病院をご紹介します。

          

           

細菌の他にウィルスが原因で口内炎ができることがあります。

                 

その原因は

           

ヘルペス(ヘルペスウィルス)

手足口病(コクサッキーウィルス)

はしか(麻疹ウィルス)

          

です。

                

これらのウィルスによる口内炎は口の中にたくさんできます。

                

また、全身的にも熱があったり倦怠感があったりします。

               

ものによっては抗ウィルス薬の入った軟膏が有効です。

                

重症な場合は軟膏だけではなく、点滴したりする必要がありますので

口腔外科や内科の受診が必要になります。


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