治療の途中で仮歯を入れることがあります。
仮歯はただ削った歯を虫歯にならないように封鎖するために入れるのではあり
ません。
仮歯にはいろいろな役目があります。
治療中に虫歯になるのを防ぐ
一番の目的です。歯を削った状態でしばらく治療が進む場合は仮歯を入れて新たに虫歯ができないようにしなければなりません。
その人に合った歯の形を模索する
歯の大きさは人によって千差万別です。舌触りや頬の感触などを頼りにその人に合った大きさの形を作っていきます。
その人に合った咬み合わせを模索する
治療前に適切に噛めなかった人は本来の咬み合わせからずれていることがあります。咬み合せは前後、左右、そして高さと3次元的に決まるものなので、その人が最も噛みやすくなるような歯の形を作っていきます。
その人に合った歯の見た目を模索する
歯の見た目には好みがあります。その人が思いっきり口を開けて笑うことができるような自分らしい歯の形を作っていきます。
歯ぐきが落ち着くのを助ける
歯周病の治療中は歯ぐきが弱い状態にあることが多いです。歯ぐきを回復させるのに仮歯が必要です。歯の形が適正でないと歯ぐきが回復しないからです。
このように仮歯を作るときには様々なことをチェックしながら治療しています。
良い仮歯を作ることができる歯医者が名医であるといえます。