岡本 裕著 「9割の病気は自分で治せる」を読みました。
共感できることがたくさんありました。
メタボリックシンドロームを中心として、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満症、
痛風、便秘症、頭痛、腰痛症、不眠症、自律神経失調症などは医者に頼らず
自分で治せるという内容です。
本来これらの病気は生活習慣に大きく関わる病気なので、病気になった原因と
思われる生活習慣を改めることが大切です。
ところが現在の日本の医療制度では患者さんの病気の背景を探るところまでは
目が行き届かないので、医療は症状に合わせて薬を処方することが中心になります。
そして生活習慣を改善することなく薬で治療を続けることは病気を
完治させないことにつながります。
この病気を完治させることなく薬を出し続ける治療は医療側にとっては
「おいしい治療」であり、医療費の無駄遣いに繫がります。
9割の病気を患者が自分で治して無駄な医療費を減らし、その分難病や
不治の病の治療や研究に医療費を回すべきだというのが作者の結論です。
歯科にも「自分で治せる病気」があります。
表面的な虫歯
歯石のついていない歯肉炎
歯ぎしり、食いしばりが原因の咬合痛(噛むと痛い)
歯ぎしり、食いしばりが原因の知覚過敏(歯がしみる)
これらの病気は自分の意識改革で治療をせずに治せる病気です。(完治とは
いかなくても症状は改善します。)
しかも病気になった生活習慣を改めることができれば、もし治療することに
なった場合にも「治りが良い」状況になります。