啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ヌスビトハギ」と「シロハギ」

2016-09-22 15:37:36 | 庭の花木
 「ヌスビトハギ」  マメ科
 秋雨前線の影響で、連日、雨が降ったりやんだり、うっとうしい日々が続き、そろそろお日様が恋しくなった。木の葉は、まだ緑が深く、雑草は元気そのもの。稲穂もだいぶ色づいてきたが、茎や葉はまだまだ緑で、収穫にはほど遠い。あれは、郡山付近だったろうか・・車窓から、ふと目をやれば、雨にうたれた黄金色の田んぼ。実りの秋。田んぼで、とりいれにいそしむ農家の暮らしを想像した。
 ヌスビトハギは漢字で盗人萩。7月頃からピンク色の小さな花をつける。その後、果実ができるのだが、これがまた面白い形。長さ、2cm程度なのだが、まるでメガネのよう。表も裏も、表面はザラザラしている。知らないうちに、衣服にたくさんくっついている事がある。果実が、どろぼうの足跡に似ている(足音をたてないように、外側を地面につけて歩く)ことからの命名という。別名、泥棒草とも。

 「シロハギ」
 万葉集で詠まれた植物では、ハギが第一位というから、すでにその頃から庭には、ハギが植えられ、愛でられていたのでしょう。枝には、たくさんの花をつけ、地面につくほど長く枝垂れる。以前、東京、向島百花園を訪れたことがあるが、今頃は、ハギのトンネル内の花が、満開になっていることだろう。