♪「百舌が枯れ木で鳴いている・・」というような詩があったと思うが、昨日庭の沈丁花を切っていると目の前にモズが現れ、不思議に思うほど逃げようとしなかった。カメラを取りに行って戻るまで、あっちを見たりこっちを見たりとウロウロしていた。最接近したときは3メートルほど。年に何回かは、思いがけず至近距離に小鳥が現れることがあるが、大概がカメラを持っていないときでチャンスを逃してしまう。今回は上手く行き、まずまずの写真が撮れた。
「モズ」はモズ科モズ属。体長は20センチ弱。当家の周辺をテリトリーとするヒヨドリのペアとモズがいることは知っていた。今年は柿の実、リンゴとも実が少なく人間が食べてしまったので、鳥の分は無い。それでもテリトリーを離れないようだ。大きくなりすぎて伐採した夏グミの木の棘には、モズの生態で有名な「はやにえ」(小動物を確保しておく行為)のバッタが突き刺さっていた。
雄は胸の辺りにオレンジ系の色が入っており、もう少し派手。淡褐色に薄い縞模様が入っており写真の個体はメスのようだ。ポッチャリ形?では無いか。モズ類は肉食系だというが、鉤状の嘴が鋭い。“百舌”と漢字で書くが、ウグイスやセグロセキレイなど他の鳥の真似を小声でするのが理由だと言う。
※いよいよ野鳥のシーズンに入ってきた。カメラを“野鳥モード”にしたいのだがなかなか上手くいかない。今、撮れているのは田んぼの中にボケッと突っ立っているアオサギと白鷺のみ。20倍ズームのポケットデジカメはなかなかピントを合わせてくれない。