啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ジシバリ」

2011-12-27 09:00:02 | 山野草

冷え込みが厳しいが、駐車している車のフロントガラスが凍らなくなった。立派な駐車場に収納していれば問題ないのだろうが、当家では朝一番の凍ったウィンドウの解凍は嫌な作業。こんなに寒くても凍らないのは“乾燥”のせいだろう。10日ほど前まで、野草の時期を間違えた芽吹きや開花があちこちで見られたが、もう寒さに負けて立ち枯れてしまった。3週間ほど前になるが、散歩コース鮎川沿いの堤防。桜並木の下で春から初夏が花期のジシバリがいっぱい咲いていた。

「ジシバリ」はキク科の多年草。ロゼットで冬を越し、春に走出根を伸ばし繁殖する。ツル状に伸びる茎が地面を這う様子を“地を縛る→ジシバリ”としたのだろう。平地の田や畑のくろ、道路脇から結構高い山の登山道脇など至るところに咲いている。別名をイワニガナと呼ぶようだ。

正常の花期は春から初夏だが、今年は11月に名っても群れをなして咲いており、黄色が目立つ花を何も考えないで写真を撮った。形が似たタンポポが晩秋から新年早々に咲くのは珍しくないが、この花はどうなんだろう?つい先程まで暖かかったための狂い咲きなのだろう。オオジシバリと普通のジシバリの区別ができなかったのと珍しくも無い種なのでそのままになっていた。

時期を間違って芽を出したり、花が咲いてしまった植物は春にどうなってしまうのだろうか?冬の間に再起を期す準備ができるのだろうか?それとも、多少は狂ってしまっても雑草魂で大丈夫なのか。