啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「シモバシラ」の霜柱

2011-12-22 09:05:09 | 山野草

クリスマス寒波の到来だとか。週末は北日本、日本海側を中心に荒れそうだ。明日は山行を予定している。雪の降る山ではなく、1000メートルほどの里山だが風が強かったら予定を変えよう。朝晩の冷え込みが強いが、昨日の朝ふと気付くと庭の片隅に植えられたシモバシラが見事な“霜柱”を作っていた。

「シモバシラ」はシソ科の多年草。日本固有種だそうで関東以南の本州と九州に自生している。低山の森林が中心で渓流の近くなどで群落を作ることもあるという。花は9-10月が盛期で、トラノオに似た総状花で白い鐘状の小さな(数ミリ)花を下から順に開く。葉は卵型でシソ科らしくないが、花の形が何となくシソ科を連想させてくれる。

シモバシラは枯れた茎の根元から立ち上がる霜柱を作る事で名が付いている。花より、こちらの方が印象的かもしれない。フィールドでは一度しか見たことが無く、少し汚れていたので後で撮ろうと思ったらそのままになってしまった。群馬では多くない種だと思う。

乾燥した庭で、離れてみると強風が運んできたティッシュが絡まったように見える。良く見るとフンワリとした綿菓子のように軟らかく、真っ白。美しい。地上部が枯れた後も根が活動を続けており、枯れた茎が導管となり地中の水分を吸い上げる。外気温が零度C以下だと凍るということになる。
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