啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ツルリンドウ」の赤紫の実

2011-12-09 09:10:20 | 山野草

濃い緑の葉、8-10月に咲く淡い青紫の花、晩秋の野で目立つ赤紫の実。ツルリンドウは私の好きな花の一つ。年に3回も楽しめると言うことに加え、群生することも無くひっそりと登山道脇にはえているのを見ると何だか癒される。

「ツルリンドウ」はリンドウ科のツル性多年草。中低山の登山道脇、半日陰げの林の縁などで地面を這ったり、草木に絡まったりしているのを見かける。ツルは長くは伸びず40-80センチ程度。春にロゼット形の根生葉からツル状の芽を出し、濃い緑の対生する葉をつける。花は8-10月で釣鐘型の先が五裂する。花だけ見れば、春に咲く各種のリンドウと殆ど変わらない、リンドウらしい花。淡い紫の色が好ましい。緑色がかった色合いに見える事もある。周囲の草が枯れる頃に、一際目立つ赤紫の実を付けるのもおもしろい。

写真はトキの島の里山で撮ったもの。接写したものより、枯れた野を背景にしたものが私好み。ちょっと目立たないものになってしまったかも。大分前のことだが、トキの島から持ち帰り自宅の庭に植えたことがある。立派に伸びていっぱい花を咲かせてくれたが、赤い実は何故か付けなかった。いつの間にか消滅していた。1昨年にも持ち帰ったのだが、花もつけずに瀕死の状態。来春、濃い緑の葉を見せてくれることを期待している。

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