啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

アツモリソウ

2010-06-20 21:08:55 | 山野草

「アツモリソウ」は平家の御曹司、平敦盛に花の名をもらっている。
独特な袋状の花弁?を母衣(ほろ=矢をふせぐため背負った衣ー図鑑より)
に見立てたものという。16歳で戦死した若者と可憐な花をダブらせている。
この若者と戦い勝利した、源氏の武者は熊谷直実。花の状態は良く似ており、
葉の部分が異なる「クマガイソウ」もある。

この花は、倉渕村(現・高崎市)の権田から、2度上峠ー北軽井沢に抜ける
路から、北に分けて入った「わらび平」森林公園に移植され咲いているもの。
地元紙に紹介されていたので散歩を兼ねて写真を撮りに行った。公園の裏手
にある浅間隠山(1756㍍)に自生していたものを、地元の人がここに
移植し保護しているものと紹介されていた。その通りに、厳重に檻に囲まれて
育っている。花が白の個体もあり、とにかく可憐な花である。

北のはて北海道の礼文島に咲く「レブンアツモリソウ」が有名。この花を見る
ために礼文に行く人も多いと聞いた。ブナ帯以上の草原に咲くが、フィールドで
目にすることはまず無い。絶滅寸前といわれている花。ところが、人の手で
栽培され、山野草の展示会などでは同道と展示される。クマガヤソウもそうだが
販売されていることもある。妙なことだ。
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