大学時代の友人と尾瀬を歩いた。鳩待峠→山の鼻→竜宮→富士見峠→鳩待のコース。
低山歩きの分類ではなく、歩行8時間程度の本格的な山歩き。好天に恵まれ
初夏の湿原から残雪の急登、芽生えを待つ湿原と大自然を満喫した。
鳩待峠(1591㍍)から山ノ鼻までは緩やかな下り。団体さんを避けながら急ぐ。
山ノ鼻近くに咲いている「オオバキスミレ」数本だけある「シラネアオイ」の写真を
撮るのがここの最大も目的。キスミレは終わりかかっており、盛花を探すことに
気をとられていたら、シラネアオイの場所を過ぎていた。
ビジターセンターで情報を取る。シラネアオイの撮影を諦め、竜宮から富士見峠を
目指すことにする。尾瀬ヶ原の春は進んでいた。人は多いが、至仏山を背に、燧ケ岳
を正面に見ながら、快適な木道を歩いた。水芭蕉やリュウキンカは盛期を過ぎている。
タテヤマリンドウ、ショウジョウバカマ、イチリンソウなど可愛い花が咲いている。
竜宮小屋で小休止。ここまで来ると人の数がめっきり減り嬉しいが、富士見峠への
急登が思い遣られる。富士見経由でアヤメに向かう人はほとんどゼロ。ムラサキヤシオ
ツツジ、リュウキンカなど見ながら進み、白のキクザキイチゲを見つけ大感激。
途中からは残雪が残る雪道の急登。過去2回この道を通ったが、2回とも下り。
言葉の多い友人の、語り掛けに息絶え絶えでようやく応対。かろうじて、燧ケ岳
を映す池のある見覚えのある峠近くの場所(富士見田代)に着いた。
ここから、アヤメ平まではわずか。好天に恵まれ、見通しは利かないが、大きな
展望を楽しみながら歩く。友人も福島、新潟との県境の山々を眺め、燧ケ岳や至仏
の尾瀬ヶ原と違う大展望に感激。アヤメ平は1969㍍)。
友人はアルプスの山々をこなすベテランだが「尾瀬の素晴らしさに感激」を繰
り返していた。アヤメ平は未だ雪融けしたばかり。ショウジョウバカマと
ワタスゲの仲間が元気だった。ここから鳩待への木道もまだかなり雪に埋ま
っている。